抗菌剤・抗ウイルス剤・抗真菌剤

妊娠中の抗菌薬の使用

非妊時と同様の注意で処方して良い薬剤

ペニシリン系

(例:ワイドシリンFDA B )

セフェム系

(例:バナンFDA B、セフゾンFDA B)

マクロライド系(erythromycin estolate: アイロゾン®を除く。)

(例:ジスロマックFDA B、クラリスFDA C))

リンコマイシン系

バンコマイシン

妊娠中は処方してならない、あるいは処方しない方が良い薬剤

アミノグリコシド系

マクロライド系のうちerythromycin estolate: アイロゾン®、オレアンドマイシン

テトラサイクリン系

クロラムフェニコール系


妊娠中の抗真菌剤の使用

非妊時と同様の注意で処方して良い薬剤

ナイスタチン

アムホテリシンB (ファンギゾン®)

妊娠中は処方してならない、あるいは処方しない方が良い薬剤

グリセオフルビン (フルシンF®)


抗ウイルス剤

・非妊時と同様の注意で処方して良い薬剤:

アシクロビル (ゾビラックス®) (FDA B, Au preg. cat. B3)

バラシクロビル (バルトレックス®) (FDA B, Au preg. cat. B3)

ビダラビン (アラセナA®)

オセルタミビル (タミフル®) (FDA C, Au preg. cat. B1)

ザナミビル (リレンザ®) (FDA C, Au preg. cat. B1)


・妊娠中は処方してならない、あるいは処方しない方が良い薬剤:

塩酸アマンタジン (シンメトレル®)

リバビリン (レベトール®)

ガンシクロビル (デノシン®)


<Acyclovir>

胎児血中濃度/母体血中濃度=1.2~1.4

Henderson GI, et al.: J Lab Clin Med 1992;120:885-892

Kingsley S: J Pediatr. 1987;110:164.

Landsberger EJ, et al.: J Reprod Med 1986;31:311-314

妊娠中のACV投与854例中、奇形は23例(2.7%)

このうち第一三半期投与505例中では17例(3.4%)

Acyclovir pregnancy registry. Glaxo Wellcome, 1996.

通常の奇形発生率3~4%と大差ない