<夜尿症>

ガイドラインでは夜尿アラームが第一選択で、同程度に有効性が高く副作用が少ない抗利尿ホルモン剤が第二選択です。

漢方薬を補助的に使用することがあり、副作用の頻度から三環系抗うつ剤よりは先に漢方薬を試みるべきと考えます。

夜尿の患児は熟睡していて、夜尿のため冷たくなっても起きず、起こしても寝ぼけていて、なかなか起きない児が多いのですが、これは睡眠が深いのではなくて、脳波の研究から、むしろ睡眠の質が悪いことが分かっています。

これを改善するのが、抑肝散や大柴胡湯や甘麦大棗湯です。

有効性を肯定する研究も否定する研究もまだ存在しません。誰かが研究することが今後の課題です。

(※ これは、2007年当時の記載で、2016年の時点で、抑肝散の有効性が示されました。)

ここでは処方例のみ示します。

・越婢加朮湯 →過活動性膀胱のある児

・抑肝散 →排尿しても起きず、起こしても起きない児

・柴胡桂枝湯、桂枝加竜骨牡蛎湯→神経質な児

・当帰芍薬散→全身性の冷え症

・苓桂朮甘湯→下半身の冷え

・六味丸 →発達の遅い児

・小建中湯 →虚弱児