<花粉症>

治療はガイドラインに依ります。

抗原回避が原則です。薬物療法は、

第2世代抗ヒスタミン剤、遊離抑制剤、抗LT剤のいずれかを初期治療として用います。

鼻噴霧用ステロイド剤は軽症以上から追加で用います。

漢方の追加も有効です。

・RCTによる小青竜湯群と麻黄附子細辛湯群との比較試験では、

小青竜湯群は、著効38%、中等度改善15%、軽度改善15%、

麻黄附子細辛湯群は、著効44%、中等度改善9%、軽度改善19%、で両群間に有意差はなかった。

・RCTによる小青竜湯群と苓甘姜味辛夏仁湯群との比較試験では、

小青竜湯群は、著効20%、中等度改善27%、軽度改善33%、

苓甘姜味辛夏仁湯群は、著効20%、中等度改善20%、軽度改善27%、で改善率に有意差はなかった。

・RCTによる小青竜湯と五虎湯の比較試験では、

小青竜湯群は、著効34%、中等度改善24%、軽度改善22%、

五虎湯群は、著効40%、中等度改善10%、軽度改善23%、で改善率に有意差はなかった。

くしゃみ、鼻汁、鼻閉、流涙、眼脂、眼痛に有意差はなかったが、眼周囲掻痒感のみ小青竜湯群が有意に優れていた。