抗うつ剤・向精神薬・睡眠薬

≪うつ病≫

・全世界で、男女比は2:1

・女性の好発年齢は25~44歳。 10~12%が罹患する。

・生涯発症率は20%。

<女性におけるうつ病のリスク因子>

・気分障害の家族歴

・生殖年齢初期に気分障害の既往

・10歳以前に親を亡くしている。

・小児期の身体的・性的虐待

・経口避妊薬(特にプロゲスチンの含有量の多いもの)の使用

・不妊治療でのゴナドトロピンの使用

・社会的精神的なストレスの持続(例えば失職)

・社会的サポートの欠落、もしくは欠落していることへの恐れ

Am Fam Physician 1999;60:225-240.

≪抗うつ剤の種類≫

≪抗うつ薬・向精神薬≫

・非妊時とは異なる特別な注意が必要だが、処方して良い薬剤:

<抗不安薬>

ジアゼパム セルシン®

ロラゼパム ワイパックス®

エチゾラム デパス®

<睡眠・鎮静薬>

ペントバルビタール ラボナ®

ブロムワレリル尿素 ブロバリン®

<向精神病薬>

クロルプロマジン コントミン®

レボメプロマジン ヒルナミン®

<抗うつ薬>

マプロチリン ルジオミール®

ミアンセリン テトラミド®

アミトリプチリン トリプタノール®

・妊娠中は処方してならない、あるいは処方しない方が良い薬剤:

<睡眠・鎮静薬>

トリアゾラム ハルシオン®

エスタゾラム ユーロジン®

クアゼパム ドラール®

<向精神薬>

ハロペリドール セレネース®

<抗うつ薬>

イミプラミン トフラニール®

クロミプラミン アナフラニール®

≪日本で使用されているベンゾジアゼピン系睡眠薬≫

*は非ベンゾジアゼピン系