日本人のCoVID-19重症化関連遺伝子:DOCK2

msnで読んだ記事ですが、ソースを確認していません。

流行する前に集めた2377人の遺伝子」と「65歳未満の重症患者440人」は文章からおそらく重複しない母集団のように思えます。

2つの母集団に分かれている点で、通常の多変量解析とも違い、通常のコホート研究とも違います。

エビデンスとしてはやや低いように思えるのですが、ヨーロッパ人には無い日本人特有の重症化リスクの遺伝子だってあるかも知れないという点で教訓になると思うので、参考までに記録に残しておきます。

(※ 管理者2021/5/17補足分)

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新型コロナウイルスに感染した日本人が重症になるかどうかを左右する原因の有力な候補遺伝子を発見したと国内の研究チームが発表しました。

 国内100以上の医療機関などが参加するコロナ制圧タスクフォースによりますと、重症化との関係が分かったのは免疫に関わる「DOCK2」と呼ばれる遺伝子領域にある遺伝子配列の違いです。

 この配列の違いがある人は、ない人に比べて重症化のリスクが約2倍でした。

 日本人を含む東アジア人の約10%が持っている一方で、ほとんどの欧米人にはないことから、重症化の原因としてはアジア人特有のものである可能性があるとしています。

 タスクフォースは、国内の65歳未満の重症患者440人と新型コロナが流行する前に集めた2377人の遺伝子を解析しました。

 慶応義塾大学医学部・金井隆典教授:「一つは患者さんのトリアージにもしかしたら使えるかもしれません。例えばAタイプだった人は若いけれども、あなたは重症化するリスクが2倍高いですよと。もう一つは創薬につながるのではと、僕らは考えてます」

 また、日本人患者の血液型と重症化の関連についても調べたところ、O型の人は他の血液型と比べて重症化リスクが約0.8倍と低い一方、AB型の人は約1.4倍高いとしています。

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以上、ここまでが2021/5/17補足分です。