CoVID-19による恐慌および未来の恐慌への対策

この文章は2020年5月末〜6月初旬に書きました。

その後、忙しくて経済の勉強をしている時間が取れず、十分な推敲ができないまま時間だけが過ぎ去り、都知事選が行われることになったため、7月に公開することにしました。


対象とする読者は、子を持つ若い世代や、今は子どもでも将来「そういえば、このサイトに何か書いてあったな」と思い出して読み返していただけたらと願っています。


要点は以下の点です。

1.新自由主義は悪意に満ちていることを認識して欲しい。

2.人類の歴史、生命の進化の歴史を勉強して欲しい。

3.熱力学を勉強して欲しい。

<第0章>

熱力学を理解すれば、多くの政策が正しいのか瞬時に判定できる


エネルギー保存の法則という物理の法則がありますが、高校生の頃に物理の問題を解いた人なら納得してくれるでしょうが、時間という概念を追い出せるため、とても簡単に解くことができます。


これは実は多くの問題に当て嵌まります。

乱雑さを表すエントロピーSという物理量があり、これを使って、

Gibbsの自由エネルギーG:=U-TS+pV

という物理量が定義されます。

(U:内部エネルギー、T:温度、S:エントロピー、p:圧力、V:体積)

これはある物理系から”取り出し可能な”エネルギーという意味です。

(本質的にはエントロピーの方が大切な概念なのですが、実際に適応する段階ではGの方が重要になります。)


Q. 火星に移住することは可能でしょうか?

Q. 飲料水を得るために、汚い淡水を濾過することと、海水を濾過することはどちらがコストが安く持続可能でしょうか?

Q. 温暖化によって、海面が上昇してきたら、東京湾に高い堤防を築くか、遷都するかどちらがコストが安くなるでしょうか?

Q. 山の浸食を防ぐには植林するか、コンクリートで固めるか、どちらがコストが安く、持続可能でしょうか?

Q. 車と電車と飛行機はどれが将来の維持費が安いでしょうか?

Q. 暖房する場合、ヒーターとエアコンではどちらが効率的か?


こういった問題を考えるとき、熱力学、特にSとGという2つの量を考えるだけで、半定量的な比較が瞬時にできるのです。


生命とは「Gibbsエネルギーの空間的極大値」と定義することができ、我々はエントロピーの少ない物を食べて、吸って生きています。死とはエントロピーが急速に増大することです。

(これは私が20歳の頃、思いついたことですが、なぜどの本にも書かれていないのか不思議です。)


更に、エントロピーは(Loop量子重力理論の問題が全て解決したらですが)時間を規定しています。

素粒子の世界に行くと、時間という概念が消失します。

時間とは我々が素粒子を見ることができないために、大雑把に世界を見ているために、時計が進んで見えてしまうのです。


統計力学やLoop量子重力理論までは勉強する必要はありませんが、政治家や官僚は熱力学を理解する必要があるし、できたら概念ぐらいは全ての大学の教養課程か高校で教えて欲しいです。

<第1章>

温暖化が進むと食糧の生産量が減り、養える人口が減る


証拠となる論文は山ほど出ています。

温暖化否定派の意見をいくつか読んだことがありますが、説得力のあるものに出会ったことがありません。

<第2章>

環境と調和しながら養える人口は更に少ない

狩猟時代にも環境と調和できていない。

南米やオセアニアなどにホモサピエンスが到達するや否や大型哺乳類は絶滅していった。

メソポタミアには豊かな森があったが、伐採に耐えうるほどの降水量が無く、砂漠になっていった。

北米大陸にも豊かな森があり、木造5階建ての建造物があった。

しかし、木の伐採に耐えられず、半径80kmは岩山ばかりになり、Native Americanはそこを捨て去った。


<参考文献> 「文明崩壊」ジャレド・ダイアモンド著

<第3章>

平和に人口減少させる必要がある


既に77億人を支えるような資源は無い。

長く環境と共存する人口に減らすしか無い。

多くても30億人が限界で、自然が減少していくため、維持できる人口はもっと少なくなる。


人口を減らす効果的な方法は女性に教育を施し、自由と権利を保証することである。

世界中の多くの国で女性の希望挙児数は2人前後である。


<参考図書> 「人口学入門」

<第4章>

ホモデウスが現れないようにすることは可能か


イスラエルの歴史学者のハラリはホモサピエンスからコンピュータに接続し、遺伝子情報も改変する優れた種であるホモデウスが出現するだろうと予測しています。


このままいくと、未来にホモデウスは富裕層たちの中から現れるでしょう。

想像できないほどの貧富の差が付くほど、ホモデウスによってホモサピエンスが犬のような愛玩動物と化す可能性が高まるでしょう。


しかし突然変異が新しい種を生み出すときは、必ず大量絶滅か地理的隔離が必要です。

新たなに生まれた変異が掻き消されないためには、グループの個体数が減っていることが必要条件となるのです。

そしてこのホモサピエンスの個体減少は温暖化によって成し遂げられそうです。


今の生活スタイルで暮らしていくならば、もはや均衡点はとうに超えていて、振り子は大きく戻ることになります。世界の人口は10〜30億人程度以下に減ることになるでしょう。




<参考図書> 「ホモデウス」ユヴァル・ノア・ハラリ著

<第5章>

コロナ恐慌を乗り切るために、そして次の恐慌を軽くするために


新自由主義は悪意に満ちているため、排除する必要がある


ここからは「コロナ恐慌に対して経済的に何が可能か?」という問題を考察します。

結論を先に言っておくと、

恐慌やRecession時はケインズ理論が、平時の時は(ケインズと対立した)ハイエク理論だけが正しいと私は考えます。

(他にも正しい理論はあるのでしょうが、正しい経済理論はおそらく稀で私は辿り着けていません。)



ケインズが主張したように、不況時には財政赤字を拡大してでも、政府支出や公共投資を行うことで、そうしなかったよりも早く景気が回復するという事実は何度も社会実験によって証明されている。

「経済政策で人は死ぬか」という本を読んでみて欲しい。

固定価格や最低賃金等のような共産主義的な主張もケインズ理論の特徴である。

ケインズは、「生産量が市場利子率の自然利子率からの乖離によって変化する。」と考えていた。

即ち「ゼロ金利で大量に市場に資金を供給したら、その資金で企業は利益を生むため生産量を増強させようとする。

そして人を雇い入れ、設備投資をする。原材料も購入しないといけない。

人々の給与も増えて、購入意欲もある程度は増すが、それでも普通の人は車は5台も要らないし、靴も100足は要らない。食事も毎日5食も食べることは難しい。

いつかは需要を供給が上回り、バブルが弾ける日がやって来る。」

という訳である。



ハイエクは小さな政府を目指していたように見え、あたかも新自由主義の原点のように言われることもあるようだが、中央銀行のみならず、民間の金融機関にも規制を掛けるを主張していた。

自然利子率(=貯蓄と投資が一致する利子率)と市場利子率(=貯蓄と投資以外の資金流入によって市場に現れる実際の利子率)の乖離は、例えばゼロ金利による大量の資金流入によって、最終的には収益を生まない投資に信用を与えてバブル→恐慌へと至るため、なるべく早期に自然利子率を市場利子率に近付けるべきであると主張していたが、私はこれは正しいと思う。

ハイエクは資産バブルを抑えるための、金融規制の必要性を訴えていた。



小さな政府を目指すという点ではハイエクと一致するフリードマン以降の新自由主義は、金融規制も最小限にすべきという「修羅の世界」を作ろうとしている点が全く違う。



古典派と新古典派経済学は、「古典派経済学の第2公準」と呼ばれる仮説を前提にしているが、これはあり得ない。現実を見ていない理論である。

ケインズは、「労働者が実質賃金率の変化に応じて労働供給量を決定することはない」と主張し、古典派の第2公準を否定した。

『労働者は「これ以下の時給なら働きたくない」という理由で失業する以外の失業は無い』というのが古典派の第1および第2公準から導かれる。現実にはそれ以外の失業の形態は存在する。

時給300円に下がってもワークシェアリングするかのような労働者を前提としているがこれはあり得ないだろう。

コックが明日から靴職人になれるわけでは無い。


ニューケインジアンは自然利子率(=貯蓄と投資が一致する利子率)と市場利子率(=貯蓄と投資以外の資金流入によって市場に現れる実際の利子率)の乖離を人為的に作り出すことで、経済変動を平準化して、インフレやデフレを予防しようとするものである。

因みに昨今のニューケインジアンは、「賃金が固定的であることが失業の原因」だという見方をしているものが多いが、ケインズは「雇用・利子および貨幣の一般理論」で否定している。

「ニュー」という冠詞が付いていても、古典的である。


ニューケインジアンの手法は予防のためには相応しくなく、一方で混乱の後処理のために有用かも知れないが、何か他に良い手段が無いだろうかとも思う。

実際にリーマンショック時に大量に投入された資金供給は、不況から世界を救ったが、再びバブルを作り出し、そして2019年時点で、リーマンショック時以上の債務が積み上がった絶妙なタイミングでコロナ恐慌がやって来てしまった。

市場に供給した資金の回収方法を上手く行わないと、今後もこの荒波が定期的にやって来ることになる。

経済の大波で失業や自殺に追いやられるのはいつも社会的弱者である。


少なくとも1870年以降から2020年までの歴史で何度も証明されたことは、

新自由主義・マネタリズムは、貧富の差と恐慌を容認した、悪意に満ちた理論である。」ということである。


この悪意に満ちた理論を正しいと主張してきたのが、フリードマンや竹中平蔵のような新自由主義の経済学者であり、

1980年代以降の、レーガン、サッチャー、小泉のような政治家であった。

「既得権益をぶっ壊す!」と勇ましく主張している政治家は「みんな、修羅の国を目指そうぜ!弱肉強食こそ真理だ。恐慌が付属物として付いてくるぞ。」と主張している可能性が高いということに注意して欲しい。

<5章1節>

パンデミックは今までも100年に1回はやって来ていたし、今後は少なくとも20~30年に1回はやって来るだろう



hpvやライノウイルスは100種類以上の型があります。

しかし季節性ヒトコロナウイルスは4種類しかなく、インフルエンザAは3種類目が2009年に定着しました。

せいぜい10種類以下というものもたくさんあります。

種類が少ないウイルスはおそらくホモサピエンスとなって以降、農耕が始まってから人の世界に入り込んで来たものでしょう。

100種類以上存在するものは遅くとも7万年前に、ホモサピエンスが10000個体以下となり、絶滅しかかった頃より前から定着しているはずです。


つまり歴史に残っていないだけでパンデミックを起こしているのです。

5000年前に人に感染したと言われている麻疹や、有史以前から人に定着していた天然痘は人類の何割もを殺しながらパンデミックとなったはずです。

歴史上、最もたくさんの人を殺した病原菌はペストで、イギリスでは、殆ど全滅して消え去ってしまった村の記録も残っています。

中世以降、100年に1回はパンデミックが起こっています。

たくさんの人が死んで歴史が変わってしまった最後のパンデミックは1918~1920のスペイン風邪でした。

当時世界の人口は20億人でしたが、少なくとも5000万人が亡くなり、その多くが若い人でした。

それ以降になると、1981年に突如現れ、チンパンジーから人へパンデミックを起こしかけたhivは、「現代のペストになる」と言われましたが、世界中の科学者が努力して制圧し、今や発症せず抑え込める慢性疾患になりました。

2003年のsarsは今回のcovid-19より遥かに致死率が高かったのですが、不顕性感染が殆どなかったために抑え込むことができました。

この頃から致死率50%以上の鳥インフルエンザh5n1が散発的に現れましたが、パンデミックにはなっていません。

2012年のmersは今でも散発的に出ていますがパンデミックには至っていません。

コウモリから人に感染するコンゴの風土病だったエボラウイルスは2013年にギニアでヒトヒト感染を効率良く起こせるように突然変異してアウトブレイクしましたが、パンデミックには至っていません。


このように100年間に危機は何度かやってくるものの、成功体験ばかりでした。

<5章2節>

1980年代に、世界はケインズ理論による管理経済から、新自由主義・マネタリズムに移行した


後述しますが、世界経済がグローバル化したのは1980年頃からなのです。

新自由主義と呼ばれる政策は、「小さな政府で、市場に全てを任せて介入を控える、関税を無くす、規制緩和する」といった政策で、初めは上手くいくのです。


経済規模は大きくなり、先進国も途上国も豊かになり色々な物が手に入るようになる。

しかしそのような素敵な時期はせいぜい20年で去って行きます。


労働力は安いところに流れていくので、先進国の労働者は職を失ったり、企業が儲かっているほどには所得が伸びず、購買力を無くしていきます。


EUのように移動できる場合は、若者は先進国へと移住してしまいます。

途上国では「若者を奪われた」と感じ、先進国では「外国人に職を奪われた」と感じ排斥運動が起こります。


途上国で新しい企業が生まれても、ひ弱なうちに競合するグローバル企業に潰されてしまい、新しい産業が育ちません。


またホットマネーが世界を跨ぎ、駆け巡ります。

ある時は東南アジアの株式市場に流入したかと思えば、1ヶ月後には原油やヨーロッパの不動産に流れ込んだりします。

不動産市場への流入で家を買えなくなっている労働者は世界中にたくさんいます。

大きく変動する為替は企業の決算を簡単に変えてしまいます。

リーマンショックの時に豪ドルはあっという間に100円台から50円台に暴落しました。

オーストラリアほどのサイズの国家でも為替が大きく変わるのです。


新自由主義によるグローバル化とは国を跨いでの経済戦争なのです。

そして実際にこの新自由主義の結末は「本当の戦争か恐慌で終わっている」という事実を、この150年間の歴史が示しています。


1870-1914年は現代よりもグローバル化していて、トータルの経済規模は当然今の方が大きいのですが、輸出と輸入のGDPに占める割合は、驚いたことに当時の方が大きかったのです。


近代の中で最もグローバル化したこの時期のGDP増加率は最初こそ良かったものの、後半はずっと悪かったのです。

これは効率的な生産に対して、需要全体、つまり購買力の伸びが遅延するのです。

驚いたことにエマニュエルトッドの著作には「国際経済の教科書にも出ていない」ことと書かれています。


グローバル化しすぎた金融システムは流動性のある資金を豊富に持つ資本家の利益を最大化するために、通常3ヶ月とか長くて1年で結果を出さないといけません。

そのため企業の基礎研究でもすぐに結果を出すものを望んたり、利益が上がるのか見通しが無い大学の研究、特に文系の研究などに国家予算を投じるよりも結果の出しやすい産業に投じるように政府に働きかけたりします。

こういった短視眼的投資は長期的成長を遅らせるのです。



グローバル化した新自由主義国では1%の人が国富の半分以上を所有しているようになります。

そしてグローバル化以前なら、賃金の上昇は国内の購買力の上昇に直結するため、賃金の上昇圧力となりましたが、グローバル化した後は、国内の労働者に払う賃金は単なるコストになってしまうため、資本家は抑制するため労働者は相対的に貧困化していきます。



「経済政策で人は死ぬか」という本にも書かれているのですが、貧富の差が開くと国民の死亡率が上昇し、寿命が短くなることが社会実験から分かっています。

アメリカでも健康に気を付ける余裕が無い貧困層が増えると、本当に悪くなってからやって来る人が多くなり、そういった人が増えてしまうと心筋梗塞などで運ばれて来た富裕層の治療が遅れて死亡率が上がっているのです。

マイケルジャクソンのようにプライベートドクターを雇えるなら話しは違うと思われるかも知れませんが、本当に優れた医師はたくさんの患者を診たがるものです。

また富裕層でもICUごと移動している人はいません。


貧富の差の拡大については、悩ましいパラドックスがあります。

まず前提としていくつかの概念と事実を確認しておきます。

<5章3節>

国家と平等の潜在意識



国家(nation)というものは、少なくとも通訳がいなくても通じる言語を共有し、同じ文化を持った同質の人たちの集合体です。

志村けんが亡くなって悲しいという気持ちを日本語で共有している時に相手を日本人だと思えますが、日本語の通じない日系人が畳に土足で上がろうとしたら「この人は日本人では無い」と感じると思います。

国民という概念には同質性と平等性を、無意識ながらも感じているはずです。

これを「平等の潜在意識」と呼びます。


世界中で識字率が上がると急速に経済が発展することが分かっています。

そして女性の識字率が上がって教育が行き渡ると、出生率が下がり始めます。

狩猟採取時代は女性は12~13歳から子どもを産み始めて、2~3年ごとに平均6人程の子を生んでいました。

この頃は生まれた子の1/3しか成人になることができませんでした。

食物連鎖の頂点にいるライオンも同じくらいで、やはり3頭に1頭しか成獣になることができません。

生涯に6人産まないと人口を維持できなかったのです。

しかし教育や医療が行き渡り始めると、女性も働くことができる場が増えると2人産めば十分だという選択をするようになります。


国(nation)という概念をもたらす「社会の均質性や文化的一体性」は、「高等教育の発展」によって壊されていったというパラドックスに向き合う必要があります。


誰もが読み書きぐらいで十分だった時代は、人柄が良いとか、力があるとか、家を建てるのが上手いとかの方が価値がありました。

それぞれに個性があって、それが尊重されていました。

コミュニティとしても皆個性があった方が都合が良かったのです。


しかし高等教育が普及すると学歴で将来の格差が生まれます。

中学校になっても四則演算もままならない人を見下したり、逆に凄く勉強のできる人が言うのならそれは常に正しいと盲信してしまったり、格差があって当たり前に感じるようになります。

「平等の潜在意識」が破壊されていくのです。


これに対する方策は、ドイツのマイスター制度が参考になります。

敗戦国であるドイツとイタリアは大学進学率が2割程度しかなく、イギリスやフランスの半分程度です。

多くのドイツ人は中学校を卒業したら専門学校に行き、技能を習得するのです。

そこでマイスターを習得すると、賃金がある程度保障され、社会的にも尊敬されます。

学歴によって階層化しにくくなっています。


教育システムとして、昔の日本の寺子屋のように少人数性で上級生が下級生を教えるという制度も海外に残っています。

幼少期に互いに教えたり、教わったりすることで国民の階層化が緩和できるのではないかと思います。


しかしマイスター制度については、フランス人歴史学者であるエマニュエルトッドは若いうちに職業学校に送り込むドイツのシステムに対して「ドイツはナチスの後遺症を引きずっているため、高等教育を否定して、産業活動に専念させている」と断罪していますから、何か改善点があるのかも知れませんが、自尊心を失わせてまで大学に進学させるよりマイスター制度を充実させた方が良いのではないかと私は思います。


昔は日本もヨーロッパも大学進学率は低く、エリートだけが行くところでした。

しかしこの時代の方が経済発展が著しく、国民の半数程度が大学に進学する現代の方が経済発展が遥かに緩やかになります。


エリートが国を動かす時に、国民の殆どが大学に行っていないため「平等の潜在意識」を基本理念として政策を行うしかなかったのです。

しかし現代では階層化が進み、「平等の潜在意識」を前提にできなくなりつつあるので、今後のエリート養成の問題は世界中で、特に日本では伊藤博文が官僚はペーパーテストに強い従順な人がなり易いシステムを作り上げてしまったために、今も大きな弊害が出ています。

大企業に利益誘導し易い天下りのシステムも問題です。

官僚の現役時代の所得を上げると同時に、引退後の天下りを禁止する必要があるのですが、これは戦争か恐慌という外的要因が働かないと難しいでしょう。

<5章4節>

新自由主義・マネタリズムというゾンビ


ここで再び新自由主義に戻ります。


二度の戦争と恐慌を経て、世界各国の政府はケインズ的なルールを作り、有効需要を創出するという方針を取りました。

しかし何故か、1980年以降になるとゾンビのように新自由主義が台頭してくるのです。


このゾンビには2つのタイプがいます。


<無知な人>

最初こそ輸出によって経済は成長するものの、すぐに国民の購買力が低下するために経済成長が鈍化して、最後には恐慌か戦争というハードランディングの結末になると歴史は示しているのに、「経済的相互依存があれば戦争にならない」と本気で思っている歴史を知らない人で、経済学部の教授にも時々いるのでビックリします。

経済を自由化するほど戦争になり易いのです。


< ハードランディングでも影響を受けない資本家>

上述の学歴による階層化が当たり前になっている新自由主義者の仮面を被った守銭奴です。

上位1%に入り、恐慌や戦争でも儲ける人はいます。

新自由主義は素晴らしいと太鼓を叩き、政府に吹聴しながら規制緩和で儲かるセクターに天下ったりします。

確信犯です。

竹中平蔵などはこのグループの経済学者でしょう。



更にもう一つのグループがあります。

<5章5節>

アイヒマン


人だったのにゾンビになってしまう人です。

アイヒマンはナチスの中佐で、漏れなくユダヤ人を発見して効率的に輸送して少ない労力で処刑することを色々考え出し、中佐まで上り詰めた人です。

イスラエル政府に捕まって処刑されました。

ユダヤ人哲学者のハンナアーレントはどれ程の極悪人なのだろうと思い、裁判を傍聴したら「アイヒマンはごく普通の家族思いの平凡な父親だった」そうです。

また裁判の中でユダヤ人の中にも他のユダヤ人の情報を売り飛ばした人がいたことが判明しました。

このことを報道したハンナアーレントはユダヤ人のコミュニティから非難され、大学を解雇されそうになるのですが、学生の前で行った最後の8分間の講義は見る価値があります。

ハンナアーレントは、上から言われたことは何も考えずに粛々と行うアイヒマンのことを「悪の凡庸さ」と表現したそうです。


日本人の特性として、歳上から言われたことには従ってしまうのは儒教が影響しています。

また昔は40歳まで健康に生きられる人は少なく、本も手に入らないので過去の貴重な情報を持っている長老(といってもせいぜい40~50歳)の意見は大切だったのです。


しかしこの儒教の習慣(教義ではありません)は現在では弊害の方が多いと思います。

今回のcovid-19でも高齢者を守るために多くの若い世代が我慢して経済的困窮に耐えてきましたが、これは行き過ぎています。


自然災害が多く、土地の狭い日本では村で強調して助け合うことはとても重要でした。

更に江戸時代には五人組制度が入ってきます。

これによる協調性の強要と過干渉も弊害が大きくなっています。


日本人の協調性を発揮して、パンデミックを抑えるにはとても貢献しますが、時には協調性の要求が「自粛警察」となって行きすぎたり、周りにつられて虐めに加担してしまったりと、アイヒマンになり易い文化的素地があるため、気を付けないといけません。

<5章6節>

お金持ちは賢いとは限らない



文化を超えたサピエンスの特性について2点追加することがあります。


お金持ちは賢い証明には全くならないが、多くの人は「富裕層はきっと賢いからたくさん稼いでいるのだろう」というバイアスが掛かってしまうことです。

数人の伝記やエピソードから知れる範囲では、賢いから稼いでいるのはビルゲイツぐらいかも知れません。

二番目に富を持っていた投資家ウォーレンバフェットは経営者に会いに行って人柄を確かめてから買っているのです。多くの金融機関では短期間に利益を上げないといけませんが、彼はそんな必要もありません。そこまですれば多くの人は利益を出すことはできるでしょう。


「勉強ができるから言っていることは正しい」というのも間違いです。

本気で新自由主義が正しいと思っている無知な政治家や官僚は世界中にいます。

高学歴の守銭奴やアイヒマンたちもたくさんいます。

<5章7節>

ホモサピエンスの性質


アイヒマンと虐めに関する話としては、

「人が苦しんでいるのを見ると心が躍る」という性質、

「人の不幸は蜜の味」と感じる性質が眠っていることを自覚する必要があります。

これはホモサピエンスまでの進化の過程で、自分の遺伝子を残すために仕組まれたものです。

他の哺乳類を淘汰してホモサピエンスは生き残ってきました。

サピエンスによって歴史の中に消え去った肉食獣や大型哺乳類は多数あります。

同じホモ属のホモエレクトスやネアンデルタールもサピエンスに淘汰されました。

まだ遺跡の証拠は見つかっていませんが、ホモサピエンス同士ですら民族間で互いに駆逐しようとした歴史ばかりなので、ネアンデルタールもきっと暴力的に淘汰されたはずです。


他の民族が減ると嬉しい、同じ民族の中でも自分が優位に立ってより多くの遺伝子を残せるように仕組まれた遺伝子の乗り物が我々なのです。


しかし過去にそうだったからといって今後もそうしていくことが正当化できるわけではありません。

現代にネアンデルタールが生き残っていたらきっとホモサピエンスと共存していくことができたでしょう。

肉食獣と同じような本能が、知性に打ち勝ってはいけないのです。


ゴシップ雑誌などを手にした時、ネットで芸能人のゴシップ記事を追った時、人の不幸を聞いて心が踊った時、自分が動物になり下がったと感じて欲しいです。

虐めに加担したり、見て見ぬ振りをした時は、自分がアイヒマンになったと感じて欲しいです。

<5章8節>

経済理論の正誤・善悪


ここまで、新自由主義は(長期では)明らかに間違っていることが歴史によって証明されていることを説明してきました。

ケインズの主張する管理され保護された貿易と、雇用の創出が最善策なのですが、「平等の潜在意識」と矛盾しないように見える他の政治経済システムがなぜ最善では無いのか説明します。


共産主義

まずは共産主義に関してです。

「富を平等に分配する」、なんと素敵な思想でしょう。

しかしこれは絵に描いた餅なのです。

まるで空気抵抗や摩擦係数がゼロの力学の問題のようです。

富の分配は誰がするのでしょう。

強大な分配装置が必要になり、基本的に独裁制が内包されているのです。

そしてエリートを徹底的に弾圧してしました。


歴史上、最も自国民を殺したのはスターリンと毛沢東です。

次いでポルポト政権で、戦争の方がマシに見えるぐらいです。

AIが分配するのでなければあり得ないシステムです。


中国もロシアも既に共産主義の仮面を被った資本主義になっているので、純粋な共産主義を実現しているのはキューバぐらいですが、労働者はそれ程勤勉ではなく、貧しく、大気汚染が酷くて、お酒を奢っても「Gracias」と言う人が誰もいなくて驚きました。

ひょっとしたら温暖化防止には貢献するかも知れませんが。


コスモポリタニズム

次はコスモポリタニズム、通商「世界市民主義」と呼ばれるものです。

我々の世代だと「世界は一家、人類は皆兄弟」という笹川良一のテレビCMを思い出します。

移民による軋轢と、文化の多様性の喪失の懸念が強いため、私はこれも絵に描いた餅だと思っています。

しかし今後例えば数千年掛けて、他民族同士の混血がゆっくり進んでいけば不可能では無いのかも知れませんが、住む場所によって有利不利の差がついてしまうため、「平等の潜在意識」が実現できるかは怪しいと考えます。

現在の日本でも4%の夫婦が国際結婚です。

歴史上、最も酷い人種差別を行ってアフリカ系の人を家畜として扱ったアメリカでも近年、急速に民族の異なった夫婦が増えているそうです。絶望的なアイディアでは無いのかも知れません。


コスモポリタニズムと似ているようで違う「帝国主義」はヨーロッパも日本も失敗しています。

再度、試みる国は現れないでしょう。


アナーキズム

アナーキズムは、パンデミックの時に導く政府が無いわけですから話になりません。


偽ケインズ主義

2008年も現在も行われている偽ケインズ主義について説明します。

経済を改善させるためには、そして経済死を減らすためには、直接労働者の所得を増やすことが最善策なのですが、2008年に不況がやって来た時に、政府と中央銀行はまず銀行に資金を注ぎ込みました。

銀行の倒産を防止するには有効かも知れませんが、リスクのある状況では貸し渋りが起きて、労働者には中々届きません。

間違っている経済学者が口を挟まない方がマシなのかも知れません。


保護経済の勧め

私はトランプのしたような自国の保護と高い関税や、イギリスのEU脱退には賛成です。

一旦はサプライチェインが切られてしまい、工業品が生産できませんが、これだけ需要が減れば同じことです。

世界恐慌時を参考にブロック経済と公共事業を行う必要があります。


ホットマネーの流入を防ぐに当たって、一見厄介に見えるビットマネーですが、中国のように金融機関や店舗での換金を禁止すれば大量流入は防ぐことはできるでしょう。


<5章9節>

コロナ恐慌の中でやるべき課題


コロナ恐慌の中、何ができるのか考察します。


Basic income

フィンランドで2017年から2年間行われたベーシックインカムの社会実験の結果が最終報告が2020年5月6日に公表されました。

雇用への影響は無く、つまり働かずにグータラする人が増えることもなく、逆に雇用が創出されることもないこと、

他者や社会への信頼度が増すこと、ストレスが減ること、自分の将来に対する自信を高めることが報告されました。

生活保護の要件を緩和することも有効でしょうが、惨めな気持ちを緩和させ、「平等の潜在意識」を高めるには良い政策だと思います。


農業という公共事業


後継者のいない農業の仕事を斡旋して、政府が買い取るのも良いと思います。

食料生産ができない国は常にグローバル化の影響を受けることになります。



インターネットの活用法と政府を監視すること


コロナ恐慌は、個人を社会から孤立させる恐ろしい恐慌ですが、幸いインターネットという武器がある時代です。

人との繋がりは保てます。


この時にこそ、インターネットによって無駄な書類、印鑑を廃止するべきです。

ハラリも警告していますが、政府だけが監視する社会を築くのではなく、国民が政府を監視することも必要です。

政治家の発言や意見をインターネットに公開して、投票はオンラインで行う。

ケインズ的な大きな政府を持つ場合には、政府の会議や予算編成の過程、その支払われる先など全てを透明にしないと民主政権が容易に独裁政権に変わってしまいます。

共産主義国よりは独裁化のリスクは低いものの、実際に一旦民主化した後のハンガリーやイスラエルでは独裁化が起こっています。


成りすましができないように、静脈や虹彩のような生体認証を組み合わせてセキュアにする。

北欧のように自分のidカードによって確定申告が不要になったり、証明書になって給付金や申請を迅速に行ったりできるように変える必要があります。

こういったことを実現するためには公共事業としてホワイトハッカーの育成が必要だと思います。



教育改革という公共事業


教育界の硬直性と非効率性は目を覆いたくなるほどですが、国の根幹を支えるのは教育です。

無駄な書類は廃止して、優れた教師の授業はオンライン配信して、教師を教材作りから解放する、理解できない子を助けたり、児童精神医学を学んでもらうとか、やらないといけないことはたくさんあります。

全ての手続きはオンライン化されて、データベースで管理できるようになると4月入学から9月入学に変更することも今より遥かに楽になるはずです。


公共事業として、大学院の修士や博士課程を終えた人を3年間雇い入れて、こういったデータベース構築をしてもらうことを提案したいです。

研究職に就けずに、アルバイトをしている研究者の卵はたくさんいて、中には困窮のため自殺した人もいます。

平均よりかなり高い知性と研究が好きという素晴らしい特性を持った人たちが生活に困り、就職も結婚することも無く老いていくのは日本にとって本当にダメージが大きいことです。



立法・行政・司法の改革


官僚の待遇改善と天下り禁止をセットで行うことも必須です。


政府の機能も分散させる必要があります。遷都ではなく分散です。

一般の企業もオフィスの小規模化や分散化が必要になります。


裁判もオンライン化の準備が必要で、スピードを上げる必要があると思います。


全てにおいて、無駄な事務処理作業を廃止するか自動化することで、今後労働力が減っていく中で人手を新しいことに振り向けることができます。



移民問題


今後も移民を受け入れる必要がありますが、今のような単純労働力として扱うのではなく、日本の文化を好きになってもらえるように努力する必要があります。


シンガポールで行っているような指紋やDNAの登録をすれば、昔、世田谷区で起きた殺人事件のようなものはすぐに解決できますし、誰かが冤罪となる可能性も減ります。


エリート同士の交流は続ける必要があります。

また海外のエリートも受け入れる必要があります。

未来のパンデミックか起きた時にも今回の中国、台湾、韓国のようにクラスターを追跡隔離できたら安心して外国人に来てもらえるでしょう。


<交通機関>

飛行機や電車の席にパーティションを増設したり、空調の設計を変更したりも必要です。



今後、パンデミックは頻繁に起こるだろう


コロナウイルスは過去のパンデミックと比べるとショボいウイルスです。

貝のように縮こまる必要はありません。

コウモリやハクビシンにはcovid-19に負けない病原性のウイルスのリザーバーとして保有しています。

今後も20年に1回はパンデミックが起こるのだという意識が必要です。


<5章10節>

結語


「経済の交流は最小限に、人の交流は軋轢が無い範囲で最大限に」が恐慌を緩和する原則です。

遺産相続の時は兄弟ですら骨肉の争いをすることは珍しくありません。

お金にはそういう力があるのです。

日本人はもう少しお金のことを勉強した方が良いのかも知れません。


歴史は重要:過去を知るほど、遠くの未来が見える


私も若い頃は数学や物理だけが素晴らしい学問で、歴史とか文学なんてくだらないとバカにしていましたが、そんなことはないのです。

言語は人の思考方法を規定します。

そして「過去を知るほど、遠くの未来が見える」のです。

高尚そうに見える経済の数理モデルなんて、過去の歴史と整合性があり、未来を予測できなければ何の価値も無いのです。

恥ずかしながら私は人生が半分以上終わった時にようやく歴史が大切であることに気付きました。



<政党評価>


★自民党

・1960年代の景気の良いときから国債発行を増やしてどうする。

・大学を独立法人化してどうする。教育費を削ることは日本のエンジンの排気量を減らすようなものだ。

・低い知性の人がたくさんいるが、かなり賢い人も大勢いることが強み。


★共産党

・基本的に「巨大な政府」を目指している。

「巨大な政府」には「独裁制」がセットで付いてくる。


★維新

・基本的に「小さな政府」を目指しているのがダメ。

小さな政府」には「基本、自己責任」という切り捨てがセットで付いてくる

 小泉・竹中政治は実は維新に近かった。

・賢い人がいることが強み。


★れいわ

・ワクチン反対とかアホすぎる。ワクチンの無かった時代にどれほどの人が死んだか調べて欲しい。

・究極のポピュリズムだが、実は共産党の思想に近い思想なのかも知れない。


★旧民主党

・もう少し経済と熱力学を勉強して欲しい。

賢い人が大勢いることが強み。

・批判ばかりで対案が出てくることが少ないのが難点。


★N国

・単なるポピュリズム政党。

 ホリエモンは正論を言うが、目新しいことは何も言っていないと思う。

 下記の「僕は君たちに武器を配りたい」にはホリエモンに対して、辛辣に書かれています。



日本だけで無く、アメリカやヨーロッパでもそうですが、他の政党の批判ばかりで建設的な議論が無い政治家が多いのが、うんざりですね。

とにかくオンラインで議論を戦わせたり、オンラインで投票するようになって欲しい。

コストが掛かりすぎて若い人が出られない。



文系の人に勧める理系の学問


文系に進んだ政治家や官僚もできることなら、数学では統計学、物理では熱力学だけは勉強してください。

色々な計画で何が無理筋なのか、非効率的なのか判定するのが容易になります。

以上が私の半生で知り得た知識です。



<とりあえず新自由主義の中で生き抜く方法>


瀧本哲史氏が書いた複数の本がとても参考になります。

「新自由主義」は今後も続くという前提で書かれているため、私は彼のような生き方をしたいとは思いませんし、総論的には目新しいものはありませんが、新自由主義の中で生き抜いた具体的方法はとても参考になり、彼の見方は若者への愛に満ちています。

中学生以下であれば、

「ミライの授業」

がお勧めで、それ以上なら、

「僕は君たちに武器を配りたい」

「2020年6月30日にまたここで会おう」

が良いと思います。

因みに彼は2020年6月30日時点で既に病気のため他界しています。



最後に


診療圏には公務員官舎があり、官僚や自衛官の家族が来てくれていますが、忙殺されて本を読む時間も無い人もいると思います。

また将来、政治家になる子が現れるかも知れません。

若い世代の人たちが誤った道に行かないように、ゾンビにならないように願って書きました。





<参考図書(経済について)>


「グローバリズムが世界を滅ぼす」エマニュエル・トッド他著

「バブルの物語」ジョン・ガルブレイス著

「欲望の資本主義 ルールが変わる時」安田洋祐、スティグリッツ、セドラチェク

「経済政策で人は死ぬか」デヴィッド・スタックラー著

以上の4冊が分かり易くてお勧め。

「ケインズとハイエク」松原隆一郎著

「経済指標のウソ」ザカリー・カラベル著

「公益資本主義」原 丈人著

「世界大恐慌」秋元英一著 (←難しくて半分も理解できていません。)



<歴史について>

ジャレド・ダイアモンドの本は全てお勧め。

次に、ユヴァル・ノア・ハラリの本が全てお勧め。

映画「ハンナ・アーレント



<物理について>

熱力学は何でも良い。それほど難しくない。

統計力学に関しては、

「統計力学入門 愚問からのアプローチ」高橋康著

が名著だったのだが、2020年6月時点で絶版になっていた。

大学の図書館にはあるかも知れない。


量子力学はJ.J.Sakurai著の「現代の量子力学」が最も優れている。

一般相対性理論はLandauの教科書が最も良い。


Loop量子重力理論に関する一般書は、

「時間は存在しない」カルロ・ロヴェッリ著

がお勧めです。

超弦理論よりも全てが自然なので、私はLoop量子重力理論に期待しています。




ケインズ理論については、時間があるときに加筆する予定です。