喘息治療薬・抗アレルギー剤
妊娠と喘息
1. 妊娠中に喘息が悪化、不変、改善はそれぞれ1/3ずつ。
Stenius-Aarniala B, Piirila P, Teramo K. Asthma and pregnancy: a prospective study of 198 pregnancies. Thorax 1988;43(1):12-18
2. 妊娠毎の重症度は毎回似ている。
Blaiss MS. Management of rhinitis and asthma in pregnancy. Ann Allergy Asthma Immunol. 2003;90(6 suppl 3): 16-22
3. 悪化するのは24~33wに多い。妊娠末期4週間に増悪することは珍しい。
分娩後3ヶ月経過すると75%の例で妊娠前の状態に戻る。
Tan KS, Thomson NC. Asthma in pregnancy. Am J Med 2000;109(9):727-733
4. コントロール不良だと、早産、低出生体重児、死産の頻度が増加する。
Wendel PJ. Asthma in pregnancy. Obstet Gynecol Clin North Am 2001;28(3):537-551
妊娠中はβ2吸入剤、DSCG吸入、ICSといった吸入剤でコントロールする。
重症の場合は、経口ステロイドを投与することもある。
The use of newer asthma and allergy medications during pregnancy.
American college of obstetricians and gynecologists and the American college of Allergy, Asthma and Immunology
妊娠中の気管支拡張剤の使い方
・非妊時と同様の注意で処方して良い薬剤:
β2刺激薬
サルブタモール FDA C (べネトリン®、サルタノール®)
テルブタリン (ブリカニール®)
クレンブテロール (スピロペント®)
クロルプレナリン (アストーン®)
フェノテロール (べロテック®)
キサンチン誘導体 FDA C (テオロング®、テオフィリン®)
妊娠中の抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤の使用方
・非妊時と同様の注意で処方して良い薬剤:
クロルフェニラミン FDA B (ポララミン®)
クレマスチン FDA B (タベジール®)
モンテルカスト FDA B (キプレス®)
・非妊時とは異なる特別な注意が必要だが、処方して良い薬剤:
アゼラスチン FDA C (アゼプチン®)
エピナスチン FDA C (アレジオン、エピナジオン®)
オザグレル (メナン®、ベガ®)
セラトロダクト (ブロニカ®)
タザノラスト (タザノール®)
フマル酸エメダスチン (ダレン®、レミカット®)
フマル酸ケトチフェン FDA C (ザジテン®、ジキリオン®)
・妊娠中は処方してならない、あるいは処方しない方が良い薬剤:
オキサトミド (セルテクト®)
トラニラスト (リザベン®)
ペミロラストカリウム FDA C (アレギサール®、ペミラストン®)
Corticosteroidによる口蓋裂発生のOdds比
Odds比: 3.35
→妊娠中のステロイド内服は口蓋裂にリスクを3倍以上上昇させる。
Park-Wyllie L, Mazzotta P, Pastuszak A, et al.:
Birth defects after maternal exposure to corticosteroids:prospective cohort study and meta-analysis of epidemiological studies.
Teratology. 2000; 62;385-392
妊娠中の鎮咳剤の使い方
・非妊時と同様の注意で処方して良い薬剤:
カルベタペンタン (トクレス®)
デキストロメトルファン FDA C (メジコン®)
リン酸コデイン* (リン酸コデイン®) ← *新生児に多動、神経過敏等の禁断症状が出ることがある。
リン酸ジメモルファン (アストミン®)
リン酸ベンプロペリン (フラベリック®)