漢方薬の非特異的免疫賦活化作用

何らかの漢方薬を長期に飲んでいると、「風邪を引きにくくなる」ことはよく経験することです。

多くの生薬に白血球賦活化作用があるからと言われていますが、

エビデンスとなる研究は少ないようでした。

・乳児期~学童期の児で年間に6回以上感冒症状を呈する児に、

柴胡桂枝湯エキスを分1~2で4~12ヶ月間投与した結果、

発熱頻度の減少を指標に、著効例22%、有効例67%、不変11%、悪化は0%であった。

有効率は、著効と有効を合わせて89%であった。

・年間7回以上感冒症状を呈する児に、柴胡桂枝湯エキスを1年間投与した結果、

感染頻度が1/2以下になった者を有効とすると、有効率は81%であった。