<アレルギー性鼻炎>

治療はガイドラインに依ります。

抗原回避が原則です。薬物療法は、

軽症では第2世代抗ヒスタミン剤、遊離抑制剤が中心になり、

中等症以上からは鼻噴霧用ステロイド剤、抗LT剤、抗PGD2剤、抗TXA2剤等を追加します。

漢方の追加も有効です。

・DB-RCTによって217例の通年性アレルギー性鼻炎を無作為に割り振った。

小青竜湯投与群の46%が有効、プラセボ群は23%が有効と有意差があった。

・DB-RCTによって通年性鼻アレルギーを小青竜湯群とプラセボ群に割り振った。

鼻汁の改善は、小青竜湯群が50%、プラセボ群が30%で有意差あり。

鼻閉の改善は、小青竜湯群が62%、プラセボ群が37%で有意差あり。

最終的な症状全般の改善度は、小青竜湯群で45%、プラセボ群で18%で有意差あり。

・麻黄附子細辛湯の有効率は多施設症例集積研究で中等度以上の有効率が61%であった。

・苓甘姜味辛夏仁湯の有効率は27%で、軽度改善まで入れると77%であった。