CoVID-19情報

<正しい情報が得られるサイト>

CoVID-19やそのワクチンに関する正しい情報が得られる「こびナビ」というサイトを紹介します。

https://covnavi.jp

有志の医師が集まって論文を読み、議論した上で正しいだろうとコンセンサスが得られたものだけを紹介しているそうです。

私も時間のあるときに文献を読んで、紹介していますが、知りたい情報を検索したときに、medRxivやBioRxivという査読されていない論文を載せるサイトに投稿されたものを紹介するしかない場合もあります。(これらのサイトでも余りに酷いものは削除するそうです。)

母数が余りに少ないものや、研究デザインの信頼性が低いもの(観察研究等)は紹介しないようにしていますが、それでも他に同様のものが見つからないときは紹介していることもあります。

個人のブログは無視して、まずは「こびナビ」を見てください。

(2021/08/13 管理者記載)

<2021/08/26時点での展望

日本での第5派はピークアウトしたように見えます。

しかし直前に長雨があったため、それが自粛効果となります。愛知県や大阪府のような大きな都市ではまだピークアウトしておらず、大学や高校で2学期が始まると二峰性のピークになるかも知れません。

現在、2回接種者が54%程度です。以前、従来株が主体の時は接種率が60%に達すればアウトブレイクは収束すると言われていました。

実行再生産数R0≒2.5だった従来株では、(実行再生産数)×(感受性を持つ人の割合)≦1 という不等式の成立が収束への必要条件でした。

つまり感受性を持つ人の割合(係数)≦1/R0=1/2.5=0.4=(1-0.6)が実現すれば良かったので、感受性を持たない人(ワクチン接種者と既感染者の合計)の割合が0.6以上になれば良かったのです。

しかしR0≒5-6と風疹並みの感染力を持ってしまったデルタ株では、1/R0=1/5=0.2=(1-0.8)と8割以上の接種率が必要になりました。

しかし海外の状況や日本でも反ワクチン派の多さを見ていると、悲観的になります。近未来予想図は接種率が80%に達しないためワクチン未接種者の中で散髪的にクラスタができ、社会のマインドは2013〜2014年頃までは戻らないのではないかと予測しています。

(2021/08/26 管理者記載)

<2021/07/08時点でのCoVID-19の症状の変化>

インド由来の「B.1.617.2」とも呼ばれるデルタ株とそのサブ系統は、2021年5〜6月時点のイギリスでは90%以上を占めている。

デルタ株はACE2へのAffinity(結合力)が従来の株の2倍以上と見積もられている。

この株はイギリス由来のα株と比べて症状が変わってきていると報告されている。

またアストラゼネカのワクチンの普及によってもその症状は修飾される。


この変化を捉えるために、マサチューセッツ総合病院、ハーバード大学T·H·チャン公衆衛生大学院、キングズ·カレッジ·ロンドン、スタンフォード大学医学部の研究者らが、ヘルスサイエンス企業ZOEと共同でプロジェクトを立ち上げた。

ZOEの提供するアプリを用いて新型コロナウイルス感染症の症状を調査し、感染の広がりを追跡している「COVID Symptom Study app」で得られたものだ。

従来の株による症状は、

1位.発熱、 2位.乾性咳、 3位.疲労感

の順だった。

しかし、Δ株による症状は(少なくともイギリスでは)

1位.頭痛、 2位.咽頭痛、 3位.鼻水

が最も多くなっている。

乾性咳や発熱の頻度は下がり、今までは特徴的だった鼻汁の少なさや嗅覚障害の多さは、臨床症状での検査対象の絞り込みに使えなくなってしまった。

練馬区でも2021年7月上旬現在、パラインフルエンザ(いわゆる夏の咳風邪)が流行していて、発熱から始まり、3日目辺りから咳と鼻汁が出てくるという疾患が増えています。

症状から絞り込むことは困難になってきています。最も信頼できるのは家族歴・行動歴による絞り込みと、PCRです。


<完全にワクチン接種されている場合のCOVID-19の症状>

2回のワクチン接種後のCOVID症状の現在のランキングは次のとおりです。

1位.頭痛⇧

2位.鼻水

3位.くしゃみ

4位.喉の痛み

5位.嗅覚障害⇩

8位.持続性の咳

12位.発熱

29位.息切れ

嗅覚障害(臭いの喪失)、息切れ、発熱など、政府のWebサイトでまだ概説されている以前の「従来の」症状は、それぞれ5、29、12とランク付けされています。ワクチンを2回接種した場合、持続性の咳は8位にランク付けされるため、COVIDの上位の指標ではなくなりました。


不思議なことに、ワクチン接種を受けた後、COVID-19の検査で陽性となった人は、未接種者と比較して、症状としてくしゃみを報告する可能性が高いことに気づきました。

ワクチン接種を受けていて、説明なしにくしゃみをたくさん始めた場合、特に病気のリスクが高い人々の周りに住んでいる、または働いている場合は、COVID検査を受ける必要があります。


Δ株でも二度の接種をしていれば、リスクは少なくとも5分の1〜10分の1になる。ZOEアプリのデータからわかっている限りでは、感染しても、(未接種者と比べて)はるかに軽く、短期間で治るため、入院する可能性は大幅に低くなる。これは、二度の接種を受ける十分な理由になる。



<ワクチンを1回接種しただけの場合のCOVID-19の症状>

以下に示すように、ワクチン接種を1回行うと、ランキングが再び変化します。

1位.頭痛

2位.鼻水

3位.喉の痛み

4位.くしゃみ⇧

5位.持続性の咳⇩

ご覧のとおり、1回のワクチンからの保護後、持続性の咳の元の指標の1つが上位5つの症状になりましたが、以前は感染とは無関係であると考えられていたくしゃみや鼻水を下回っています。


<ワクチン未接種の場合のCOVID-19の症状>

まだワクチン接種を受けていない場合、症状は従来の元のランキングよりも認識しやすくなりますが、COVID-19が1年以上前に最初に登場したときからのいくつかの変化を観察することができます。

1位.頭痛⇧

2位.喉の痛み

3位.鼻水

4位.発熱

5位.持続性の咳

9位.嗅覚障害

30位.息切れ

臭いの喪失は9番で、息切れは30番でリストのはるか下にあります。これは、以前に記録された症状がウイルスの進化する亜種によって変化していることを示しています。


私たちが発見したように、1回または2回の予防接種を受けた人でも、COVIDに感染しやすい可能性があり、症状と重症度は、受けた予防接種の回数によって異なります。

くしゃみをたくさんすることは、ワクチン接種を受けた人がCOVID-19に感染していることを示す可能性がありますが、軽度であっても、友人、家族、同僚を保護するために検査を受けて自己隔離する必要があります。


https://covid.joinzoe.com/post/new-top-5-covid-symptoms


(日本でも概ね、同様の変化を示すだろうが、人種差にも注意する必要がある。 2021/07/08 記載)


以下は、2021/5/3記載分です。)

<2021年春までに分かったこと 及び 変異株出現以降の展望>

悪い展望1.

小児同士でもクラスターが増えていること。

変異株出現以前では、R0≒0.7と推定されていましたが、感染力が1.3倍〜2倍まで上昇することで、おそらく小児でもR0は1前後もしくは1を超えるようになったようです。

2021/4/1には日本でも6歳未満のICU入院症例が出ました。

しかし変異株が出てきた後も、未だに小児のCoVID-19患者の半数が無症状ですが。


悪い展望2.

基礎疾患の無い30代以上でも人工呼吸が必要な症例が増えています。

基幹病院の先生に伺ったところ、2021年4月時点では、「30代の挿管例は、糖尿病は無いけど、ややメタボな人が多い」とのことでした。

運動が重症化リスクを下げるとか、日光に当たることで合成されるVit.Dの血中濃度が十分な人は重症化リスクが低いという文献が出ています。食べ過ぎずに、運動しましょう。


悪い展望3.

mRNAワクチン以外のワクチンでは苦戦を強いられそうだ。

アデノウイルスベクターを用いたものは南アフリカにおけるアストラゼネカのワクチンで厳しい結果が出たように、変異株に十分対応できていないようです。コンポーネント型や不活化ではもっと厳しいでしょう。


悪い展望4.

特効薬ができる気配は無い。

ワクチンだけが希望の星のようです。


悪い展望5.

「3密」では無い、「2密」空間での感染例が出てきたこと。

若者が河川敷で飲んでいてもクラスターができたようです。


悪い展望6.(日本だけの状況)

1.IT技術の導入が進まない。

(これは政治家と官僚のITリテラシーが低すぎるためでしょう。)

2.政治家のビジョンが伝わって来ない。

(政治家も官僚も減点方式なので、意欲のある人は足を引っ張られてしまうから。)

3.支援が遅すぎて、倒産している飲食店が増えている。

(政治家の早い号令と、IT技術が無いと迅速に数千万人には配れませんよ。)

4.ワクチンの接種が遅すぎる。

(2020年10月から日本人160名で治験を行い、このせいで導入が3ヶ月遅れています。ワクチンの治験は普通数万人で行います。中途半端なレムデシビルを治験無しで通したのに、なぜワクチンではポーズだけのような治験を行ったのでしょう。)

EU圏内のBioNTechの工場から出荷が遅いのは、どうにもならないでしょう。

接種会場が押さえられないのは、ワクチンの納入の目処が立たないから。

接種会場に名乗り出る医療機関が少ないのは、飛沫感染であるCoVID-19流行期に2mの距離を置き、15分間待機できるような広い場所が無いから。

問診票がクソ! 非常時なのだから問診はアレルギーとアナフィラキシーの既往の有無だけで良い。

高血圧も糖尿病も書く必要は無い。

V-SYSとかVRSとかシステムが統合されておらず、サイトが厚労省なのか東京都なのか医師会なのかよく分かりません。1月にG-MISがKintoneからSalesforceに移行しましたが、まだ色々なものが一元化されていません。4月時点で請求は紙だったりします(冗談じゃ無いですよ。本当です。)

大きな会場で、流れ作業でやるべきです。昭和40年頃のポリオの大流行時には当時の古井喜実厚生大臣は治験を省き、ソ連から緊急輸入して、1300万人の子どもを体育館等に並べて、僅か3ヶ月ほどで接種を終え、急速に流行は終息したそうです。


良い展望1.

厚労省は良いワクチンを選んでくれた。今回のCoVID-19での厚労省の最大の功績です。これはもっと評価されるべきだと思っています。

ファイザー、モデルナ、アストラゼネカが今のところ、Top3です。

まだ治験の情報がうちから、良いものを選び交渉してくれました。ファイザーの日本法人と交渉していても埒があかないので、アメリカのファイザー本社と直接交渉して、契約にこぎ着けたようです。

変異株出現以前の有効率は95%程度で、変異株に対してもファイザーとモデルナのワクチンは有効のようです。


良い展望2.

皆が無言であれば、電車の中でもクラスターができていない。

タクシーも同様に感染例は殆ど出ていません。

逆に開放空間でも至近距離で大声で飲んでいるとクラスターができています。

私も3月頃までは「公園等の広い空間で、人との距離が取れればマスク無しで散歩しても大丈夫」と言ってきましたが、変異株出現後は、人の多い公園ではマスクをした方が良いと思っています。


良い展望3.

実態経済が思っていたよりもダメージを受けていない。

これは予想が外れましたが、理由として、

1.ペストのような高い死亡率では無く、

2.若い人には死亡者が少なく、

3.IT業界や、IT技術の恩恵を受けることができた金融のような業界にダメージが少なかった、

4.100年前よりも金融システムが脆弱では無くなった、

ということに依るものでしょう。

本当に今回は運が良かったというしかありません。


良い展望4.

IT技術とPCRによって押さえ込むことができることが分かった。

台湾と中国は凄いですね。日本の現状を見ると絶望します。

韓国やタイのように途中から上手くいかなくなった国の原因分析が公開されることを期待しています。


良い展望5.

手洗いとマスクによって、インフルエンザや手足口病のような多くの疾患が数分の一から1/1000まで押さえ込まれた。

H5インフルエンザのような致死率の高い疾患も、手洗いとマスクでかなり防げるのではないかと楽観的になることができました。



以上、ここまでが2021/5/3記載分です。)


<5月からの展望>


この記事は2020年5月5日に書きました


40歳未満は重症化しにくい。特に未成年は感染すら稀。


4月下旬の大阪からの報告では人口の1%、その後、神戸からの報告では人口の3%が既に罹患しているとされました。

PCR検査が全く追い着いていない状況なので、実際にはたくさんの人が不顕性感染を起こしていたということです。

アメリカからはPCRで陽性と判定された人の数十倍が抗体陽性だったと言われています。

しかし厚労省のサイト

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000625312.pdf

では、4月25日時点で日本において、40歳未満で重症者14名死亡は30代のわずか2名だけです。

全年齢まで広げても、重症者543名、死者247名です。

(感染者の中央値は40代、重症者の中央値は60代、死者の中央値は80代です。)

人口の6割程度が感染すれば、終息すると言われていますが、60倍したとしても、40歳未満の重症者800〜900名、死亡120名です。

(外挿法は誤差が大きいため、あくまで参考値ですが、後述するように6割感染はあり得ないので、40歳未満の死者が100名を超えることは無いでしょう。)

全年齢まで死者を外挿して予測すると、15000名足らずになります。

インフルエンザも毎年人口の10%程度感染して終息するのですが、皆さんの周りにも「生まれてこの方インフルエンザに罹ったことが無い」という人に出会ったことがあると思います。

ウイルスが付く受容体の遺伝子多型と、ウイルスを認識する白血球の遺伝子(HLAとMHCの)多型によって、どのウイルスにも耐性を持つ遺伝子多型が存在するため、どうやってもSARS-CoV-2に感染しない人がいて、どうもこのCoVID-19に対する耐性遺伝子はアジア人に多いということが分かり始めています。

(この情報はまだ確定ではありませんが、今後、このサイトで紹介していきます。)

おそらくこういった理由で、日本やアジア諸国ではおそらくせいぜい人口の10〜30%程度しか感染しない可能性があります。そうすると予測される死者は1万人以下で済むでしょう。



因みにWHOのCoVID-19の統計はこちらです。

https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports/

世界では数名の乳児死亡例が出ていますが、生後8〜9ヶ月頃の乳児期後半の児だけで、乳児期前半では非常に軽症化します。

1〜5歳は感染者の7%重い肺炎になるので楽観し過ぎてはいけませんが、死亡例は4月時点で世界中どの国からも報道されていないようです。

5〜15歳での死亡例はベルギーの12歳児ただ一人です。死亡する可能性が限りなくゼロの世代です。

15〜30歳の死亡例も世界中で報道されるぐらい稀です。

(マスコミはこういった例を報道するのが好きなのです。)

人種差を越えて、5歳〜30歳までは重症化することは珍しく、日本では20歳以下は感染すら稀です。


喘息発作によって日本だけで、年間に3000名程度が亡くなっています。

(吸入ステロイドが普及するまでは15000名程度でした。)

幼児にとってもCoVID-19より、喘息やRSV感染症の方がよほど手強い疾患です。



(※ 5月10日追記

https://www.aljazeera.com/news/2020/05/covid-19-infect-children-school-200508103858462.html

によると、

They also assessed data from places that have carried out mass community-wide testing - South Korea, Iceland and the Italian principality of Vo - all of which found that the proportion of infected children was far smaller than adults.

と報道されているように、韓国、アイスランド、イタリアでの大規模な調査では「子どもは症状が軽いために気付かれにくい」のではなく、「実際に感染した子どもは少なかった。」という結果が出ています。

武漢は7万人、オランダは3万人の調査でも同様の結果が出ています。

一方で、ドイツのウイルス学者ドロステンたちのチームは、

But a German study last month led by virologist Christian Drosten, an adviser to Chancellor Angela Merkel, concluded that children had a viral load comparable to that of adults.

They "could be as contagious", it added.

のように子どもも成人と同程度のウイルス排泄を示しているという説を4月に発表した。

https://virologie-ccm.charite.de/fileadmin/user_upload/microsites/m_cc05/virologie-ccm/dateien_upload/Weitere_Dateien/analysis-of-SARS-CoV-2-viral-load-by-patient-age-v2.pdf

この論文に対して、イギリスの小児科医や他の医師たちは、この論文の方法論も結論も真逆だと主張している。

このドイツからの報告以外は概ね「ウイルス排泄は年齢と比例する。」という結論を出している。

Drostenは優れたウイルス学者だが、統計学の理解が乏しいのでは無いかと私は思う。)




CoVID-19は過去のパンデミックに比べるとショボい


SARS-CoV-2は不顕性感染の多さと、発症の2〜3日前から感染性を持つというステルス性のため、手強いのですが、エボラ出血熱やH5N1インフルエンザに比べるともの死亡率は凄く低いし、1918年から2年間に渡って第3波まで来たH1N1スペイン風邪のように若い人に死者が多いということもありません。


ステルス性があるといっても、無症状の人はウイルス排泄量が少ないためうつすことが少なく、また半数は症状のある時期以降に他の人へ感染させているので、体調が悪くなってからStay homeしても感染は半分近くに減ります。(ブラックな働き方はダメです。)


過去に最も凄惨なパンデミックを起こしたのは約5000年前に中東から始まった麻疹と、

14世紀から70年間以上も断続的に流行したペストなのですが、

これらのように世界の人口の約1/4を殺した訳でもありません。


過去のパンデミックと比べると、CoVID-19は弱々しいものです。

コロナウイルスは4℃で最もウイルスが安定し、紫外線に弱く、高温多湿になると早く失活します。


冬には第2波がやって来る可能性が高く、通常のパンデミックは第2波が最大になります。

そのときのためにもGW開けには、体制を立て直す必要があります。



「CoVID-19肺炎による死者<経済死」となるだろう


試算のモデルにも依りますが、GDPが1%下がると、自殺者が1000〜4600人ぐらいのレンジで増えます。

https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2007pdf/20070907079.pdf

によると、100万人失業者が増えると自殺が2000名増えます。

(つまり1%失業率が上がると、約1000名自殺が増えるということです。)

既に世界中で、GDPが5%以上減っています。

自営業者は1〜2ヶ月の休業で苦境に陥ります。大企業だって6〜8ヶ月でキャッシュフローが底を尽きます。

感染が終息するまでに2022年までは掛かるでしょう。

このままでは多くの人が職を失います。


また2ヶ月程度でもこの状況ですから、多くの国で間欠的なロックダウンにも耐えられないことが分かってきました。


始まった当初から3月末までは私も1929年の世界恐慌並みになる、つまりGDPは世界中で半減し、多くの国で自殺者が出るだろうと悲観的に思っていました。


5月5日時点の私の予測は、GDPは2〜3年掛けて3割程度は減るだろうと思っています。

(3月末頃は4〜5年掛けて5割減と予想していましたが、今は少し楽観的になってきています。)


高齢者を中心とした、せいぜい3%以下の死亡率で、しかも日本ではおそらく死者はせいぜい1万人以下になる可能性が高そうなのに、このまま自粛が続くと自殺者が数万人に増える可能性があります。


GDPが2割減としても、1%当たり1000名以上自殺が増えるので、20%減ると自殺者は2万人以上増えます。

CoVID-19による死者(中央値80歳以上)に比べるとかなり若い年齢層が経済的苦境や失業のため自殺するのです。


5月からの行動変容の勧め


小・中・高校の休校は無意味です。

ぜひ普通に学校に行ってください。(3月の休校も無意味だったという論文も出ています。)

感受性の高いヨーロッパでも未成年のクラスターは発生していません。

大人から感染した例が少数あるだけです。


大学生は活動範囲が広いので、高齢者に会うときは気をつけてください。

若くても免疫抑制剤を使用している人は注意が必要です。

それ以外の大学生は普通に暮らして良いでしょう。


40歳未満の人も普通に通勤してください。

但し、体調の悪いときは必ず仕事を休んでください。

今後、ブラックな企業は淘汰されていくでしょう。


60歳未満で高血圧や心筋梗塞などの持病が無い人は普通に仕事を続けてください。

ただし少しリスクが上がり始める年齢なので、できるだけ手洗いしてください。

手洗いが最も(他のウイルスに対しても)有効です。


80歳未満はまだ歩けるでしょうから、「Stay home」 は辛いでしょうが、できるだけ家にいた方が良いでしょう。

80歳以上は、Stay homeです。


難しいのは、0歳児と1〜5歳です。

重い肺炎が、0歳で10%1〜5歳で7%起きます。

感染しにくいのですが、罹ると重くなるのです。


無症状の人はウイルス排泄が少なく、また若い人の方がウイルス排泄が少ないことが分かっています。

女性の方がウイルス排泄が少なく、卵巣を摘出した動物でコロナウイルスによる肺炎が重くなることが分かっているので、保育士は40歳未満の女性が相応しいと言えます。


子どもが家にいると全く在宅勤務が捗らないと聞きます。

子も親も家にずっといて、かなりストレスが貯まっているようです。

やはり冬までは家にいるより、保育園にいった方が良いでしょう。


公園の封鎖もバカげていて無意味です。

しかし幼児の親は第2波の際は在宅勤務するしか無いでしょうね。


0歳児に関しては、散歩の必要も無く愛着形成期なので、家にいることをお勧めします。



今後は60歳未満の人は(少なくとも10〜11月頃から第2波が来るまでは)普通に生活して、第2波に備えてください。

経済活動も第2波への備えになります。オンラインでできることは夏のうちにオンライン化する必要があるでしょう。

無駄な印鑑や、紙書類は無くしましょう。



今後の予測


まだ人口の数%が感染しただけですから、第2波が必ず来るでしょう。それは次の冬です。

これが最大になります。

歴史上、パンデミックとはそういうものです。武漢という1点から始まった第1波より、世界中に種火ができてしまい、ウイルスが安定する時期に最大になるのはパンデミックの常です。

(ペストは細菌性なので例外です。)


ペスト以降も実は100年に1回程度はパンデミックが起こっていました。

最後の大きなものは100年前のスペイン風邪でした。

しかし今世紀になって、SARS-CoV-1、MERS、H1N12009年型インフルエンザ、今回のSARS-CoV-2と、20年間でパンデミックが2回、未遂が2回起こっています。

世界の人口が77億になったため仕方が無いことで、今後もパンデミックは20〜30年に1回は大きなものが起こるでしょう。


コウモリやハクビシンなどの哺乳類は色々な危険なウイルスのリザーバーになっています。

人との接触が増えれば、他のウイルスが流入するでしょう。


獣医学部に、こういった研究者を増やす必要があります。

コロナウイルスの危険性はずいぶん前から、獣医師から指摘されていたようです。



色々な手続きのオンライン化はやらないといけないことです。

我々にはインターネットと集合知という武器があるのです。


中国、韓国、台湾では今回かなり抑え込んでいます。

これは、SARSやMERSの時の手痛い失敗に懲りて、耐性を整えたからです。

日本も追跡隔離のシステムを構築する必要があるでしょう。



今後、ホテルを建てるときには空調を分離するとか、電車の換気とか、レストランは透明のパーティションを多く入れるようにするとか、医療も学校の授業もオンライン化を進めるとか、半年でやれることはたくさんあります。


しかし今やるべきことは、60歳未満が経済を回し、高齢者はStay home、冬に備えて準備を急いで進めることです。

この冬だけで無く、20〜30年に1回は役立つ訳ですから。



ところで、クラスター対策班と連絡を取り合っている経済学や専門チームはいるのでしょうか?

西浦先生も経済死の方が多くなりそうだけど、モデルを作って試算するということを考える時間も無いぐらい多忙そうですが。



(※ ここまでが2020年5月5日記載分です。)

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(※以下は、2020年3月31日記載分です。)


<総論>


ここでは、2020/04/10時点の管理者のCoVID-19に対する理解を記しています。

紹介している論文の数が多くなったことと、和訳だけでは解りにくいと言われたので、

要点を書くことにしました。

今後、新しい情報に合わせて、内容は徐々に修正していく予定です。

全てが正しい情報とは限らず、相反する論文が出てくる可能性もあると理解してください。



<体内への侵入経路>


SARS-CoV-2 によるCoVID-19はACE2受容体に付き、人の体細胞に侵入して増殖します。

ACE2受容体があるのは、舌、心臓腎臓血管、十二指腸、小腸、胆嚢、精巣、中枢等にあります。

そのため心筋炎や多臓器不全が起こることがあります。

リンパ球にもわずかにACE2が発現していますが、CD147も受容体になっていて、リンパ球減少の原因になっていると予想されています。リンパ球減少と浅くて速い呼吸は予後不良の予測因子です。

皮膚に付いただけでは感染しません

ACE2受容体は加齢と共に増える傾向があります。喫煙でも増えますが、禁煙で比較的速やかに減るようです。

高血圧の人では多く発現している可能性が高く、ACEやARBという薬を飲んでいるとUpregulationといって、受容体が増えるのですが、現在内服中の人は服薬を止めないでください。

増えたACE2受容体にSARS-CoV-2が結合しやすくなってしまうので、突然の中止はリスクだけが増えます。


ウイルスが(舐めたりすることで)上咽頭に付いて、それから肺に入る場合、もしくは吸い込んで直接肺に入る場合があるのですが、嗅覚から直接脳に到達する経路も報告されています。

中国では眼科医の死亡が複数報告されていますが、結膜から直接入る経路があるのかは不明です。


顔を触る前は必ず手を洗いましょう。



<死因>


死亡する原因になるのは、


1.間質性肺炎+肺の腺細胞破壊によるサーファクタント分泌障害→呼吸障害→窒息死

2.肺炎→サイトカインストーム→DIC→多臓器不全

3.肺から神経を上行性に脳幹に到達するか、嗅覚から直接脳幹に入る経路で脳障害を起こす

4.ウイルスによる直接の心筋障害


という4種類あります。


1.は人工呼吸器やECMOで救命できる可能性があり、

3.も人工呼吸器で救命できる可能性があります。


<医療崩壊>


”医療崩壊”という言葉は、1.3.の患者が救えなくなり、更に心筋梗塞や糖尿病の急性増悪等のCoVID-19と関係ない疾患でも人手が足らないことと、感染を広げないためにCoVID-19以外の診療が縮小されるために死亡率が上がることです。


<他人からの感染経路>


1.接触感染

2.飛沫感染

3.垂直感染

の3種類あります。


空気感染はしません。


1人の患者が何人に感染させるかをR0と呼びますが、空気感染するウイルスは麻疹のようにR0 >10という凄い数字になります。


飛沫感染や飛沫核感染はするのですが、実は直径5μm以上の飛沫中よりも、5μm未満の飛沫核の方がウイルスが含まれている可能性が高く、一般の人にとっては、30分以上空気を漂う飛沫核による感染を”空気感染”と感じるかも知れません。

感染力があるのは発症前48時間〜発症後72時間です。

年齢と共にACE2受容体が増えるため、高齢者ほど重症化し易く、ウイルス排泄も多いです。

小児や無症状の成人はウイルス排泄量が少なく、人に感染させるリスクは低いです。

小児は世界中で殆どクラスターができていないので、おそらくR0 < 1 ですが、無症状の若い成人からクラスターができることから、R0 > 1と思われます。



感染者の8割は誰にもうつすこと無く治癒しています。(R0=0)

感染者の1割以下は1名だけに感染させた後に治癒しています。(R0=1)

感染者の1割以下は2〜20名に感染させるSuper Spreaderになっています。(R0 >2)

特別にウイルスを増殖させる人がいることは、まだ証明されておらず、

換気の悪い閉鎖空間で声を出すことによって感染が起きています。


介護職や接客業もSuper Spreaderになり得ます。

Super Spreaderは元々特別な人だったのではなく、特別な環境にいた人なのです。



ウイルス粒子は気温4℃、湿度20〜50%で最も安定です。逆に高温多湿で早く失活します。(気温70℃、湿度65%の場合、5分で失活)しかし水中では安定です。

飛沫核が消えてしまうため、湿度20%以下でも速く失活します。

細菌の場合と逆なのですが、滑らかな表面の方が安定で、ザラザラの表面の方が不安定です。

紫外線でも速く失活します。

感染者と共有した飲料を冷蔵庫に保管すると、1ヶ月程度ウイルスが保持されます。



上記の3種類で最も多いのは、接触感染です。

握手、ハグは解りやすいと思いますが、食べ物や食器の共有、クレジットカードの受け渡し、お札や小銭の受け渡し、エレベーターのボタン等も要注意です。


花粉症のシーズンですが、鼻をかんだり、眼を擦る前に手を洗ってください。


不織布でできたサージカルマスクは飛沫核の半数以上を通しません

サージカルマスクでなくても、不織布のマスクの性能は高いです。

稠密な布を多重に織ったマスクも有効ですが、ガーゼを数枚重ねたような息を吹き付けても抵抗が少ないマスクは意味がありません。

マスクには健康な着用者自身の感染予防効果は証明されていませんが、(健康に見える)感染者が撒き散らす飛沫核の量を半減させることができます。発症48時間前から唾液や飛沫核にウイルスが含まれるため、2m以内で人と話す機会がある健康な人もマスクをすることは推奨されます。


マスクが不足している昨今ですが、再利用する場合、N95やサージカルマスクは通気の良いところで陰干しして、5枚を5日間(最悪、3日間3枚)でローテーションさせるか、蒸し器で蒸すことで失活します。

100℃を超えると、不織布が傷むので加圧するオートクレーブはダメです。

サージカルマスクを洗濯すると、界面活性剤でウイルスは破壊されますが、不織布の微細な穴が広がり飛沫核の透過性が倍増するためダメです。

SARS-CoV-2は酸やアルカリに対する耐性を持ちます。

pH≦3の強酸になると、さすがにSARS-CoV-1で失活する傾向になることが知られています。)

紫外線はウイルスの失活に有効ですが、強烈なUVは不織布自体にもダメージを与えるので、天日干しはお勧めしませんが、枚数が少ないときは仕方が無いのかも知れません。衣類等の天日干しはお勧めです。

布マスクは洗濯を繰り返すと目が粗くなりますが、ペーパータオルを仕込むことで不織布に近い性能になります。


しかしマスクの性能よりも、接触(の後に顔を触れること)と、長時間の密閉空間滞在を避けることがもっと重要で、手洗いは最も重要です。



母子感染では新生児の症状はかなり軽くなるようです。

母体も若い年齢である影響で、軽くすむことが多いですが、中国で母体の死亡例が1例あります。



<症状>


”インフルエンザ様”と言われますが、敢えて言えば、

1.鼻汁が殆ど出ないこと(患者の95%は鼻汁が出ません。)

2.5日目以降に呼吸が速くなること(本人は苦しくないそうです。)

3.鼻汁が無いのに、3割の人で嗅覚障害が生じること

が特徴です。


<重症化の確率・死亡率>


成人では若い人ほど症状が軽くなることが知られていて、全く無症状の人もいます。

未成年では逆で、0歳児10%が重い肺炎を起こし、わずかな死亡例があります。

1〜5歳は重い肺炎が起きる確率は7%程度です。

5歳以上では重い肺炎は4%以下です。

2020/04/10時点で、1〜10歳の死亡例はありません。0歳児を除いた死亡例の最低年齢は12歳です。


0〜50歳の死亡率は1%未満です。

高齢者の死亡率は15%です。


(SARS-CoV-1 では若い人の死亡率が15%、高齢者で55%で、不顕性感染が殆ど無かった。)



<予防と治療>


<BCG>

BCGは2020/04/10時点で有効である可能性が高く、ドイツ、オランダ、オーストラリアで成人を対象にした治験が始まっています。

BCGが、黄熱病に対して予防効果があることが知られていて、おそらく私も有効であると思っています。

Macrophageの中にあるIL1-βをコードしている遺伝子のEpigeneticを変化させることで、自然免疫系を賦活化することが基礎研究から分かっています。


自然免疫系が防いでくれる可能性が高い訳ですが、一旦、自然免疫系を突破されると、乳幼児の獲得免疫系はまだ未熟なので、重症化するのだと私は理解しています。


BCG株は細胞膜の抗原をかなり減らしたコペンハーゲン株以降のヨーロッパで普及している株は自然免疫系の賦活化が弱く、一方、ソ連株や日本株のような100年以上前の古い株の方が自然免疫系を強く賦活化することと、自然免疫系のInitiationが起こるのは、主に乳児期なので、上記の治験が成功するかは不明だと思っています。

しかし、高齢者でツベルクリン反応が陰性だった人にBCGを接種して、陽転した人が(CoVID-19ではなく、主に細菌性)肺炎を起こす確率は17%で、陰性のままの人は41%だったことから、高齢者でも有効である可能性はあります。



<ワクチン>

今のところ、ワクチンはありません。

4種類あるヒトコロナウイルスに関して、「中和抗体ができない」とか「終生免疫が付かない」という情報がネットに出ていますが、「終生免疫が付かない」ことはおそらく正しくて、一方、「中和抗体ができない」ことは間違いです。

SARS-CoV-2 に対する抗体は30%の患者で産生されないことが分かっており、70%の患者で中和抗体が作られます。

抗体価の上昇とそれに比例したCRPの上昇と重症化は高齢者の方が高く、獲得免疫系が機能することが良いのか不明な状況です。

自然免疫(Macrophage、ILC、NK等)と細胞性免疫(T cell等)が重要な疾患なのかも知れません。



<治療薬>

・アビガン(内服薬・インフルエンザ治療薬)←有効性が示せませんでした。

・レムデシビル(点滴薬・エボラ出血熱治療薬)←初期には有効、重症化以後は無効。

・オルベスコ(吸入薬・喘息治療薬)←in vivoでは有効性が示せませんでした。

・フサン(点滴薬・DIC治療薬・セリンプロテアーゼ)

クロロキン(マラリア治療薬) ←無効かも知れません。高用量は危険です。

が有効である可能性が高いです


フサンと同じ(だがより弱い)薬効を持った膵炎治療薬フオイパン(カモスタット)も多少有効のようです。

イベルメクチンはin vitro(試験管の中の実験)で有効でした。人で検証する必要があります。


・ジスロマック(抗菌薬)効果はまだ不明ですが、CD147を介した反応を防ぎ、有効かも知れません。

カレトラ(HIV治療薬) ←無効でした。


・ネルフィナビル(抗HIV薬)とセファランチン(白血球減少症治療薬)の併用が効く可能性がある?

(トシリズマブはあくまで重傷者で有効です。)




<標語>


1に換気

2に2mの間隔

3にマスク

4に手洗い ←2021年2月に4番目に格下げしました。


陽性者が退院する際の陰性確認は不要です!(重症者だけは例外です。)



<展望>

軽症者と重症者の落差が激しく、潜伏期が長いことが厄介なウイルスです。

世界中のダメージは大きく、1918年と1929年が同時に来たような大きなインパクトを我々に与えることでしょう。



(※ここまでが2020年3月31日記載分です。)

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  <参考文献>



0.CoVID-19による恐慌および未来の恐慌への対策


1.空間除菌は有害無益


2.SARS-CoV-2の安定性


3.布マスクは飛沫核を十分防ぐことはできない


4.サージカルマスクは呼気中のウイルスを減少させる


5.マスクの有効性に関する専門家の見解


6.CoVID-19の特徴


7.COVID-19の年代別の致命率


8.CoVID-19の特徴~中国の72314例の要約


9.SARS-CoV-2のヒトの細胞へのaffinity(結合力)はSARSの10ー20倍


10.SARS-CoV-2のゲノムの特徴


11.清肺解毒湯が発症後のCoVID19の症状を2日間短縮する


12.COVID-19への治療薬の考え方/日本感染症学会


13.カレトラは無効


14.アビガンは有効? ←無効という結論になるかも知れません


    アビガンの特徴


15.COVID-19肺炎初期~中期にシクレソニドで改善(N=3)


16.小児におけるSARS-CoV-2の検出


17.小児COVID-19患者における臨床およびCTの特徴


18.重症SARS感染は脳炎のない神経死を引き起こす(マウス実験)


19.CoVID-19は経シナプス的脳幹侵入によって呼吸不全を起こす


20.COVID-19の総説(アビガン開発者執筆記事)


21.CoVID-19 に対する中医学のReview


22.死者の99%が基礎疾患のある人


23.アメリカにおける年齢別重症度


24.喫煙者が重症化するリスクは14倍


25.ダイアモンドプリンセス号におけるCOVID-19の症例


26.子どものCoVID-19に対するリスク


27.小児患者からのSARS-CoV-2の便中への持続的排泄


28.CoVID-19による嗅覚·味覚障害の頻度 (欧米人は50〜60%、日本人では15〜20%です。)


29.ビタミンCは無効


30.CoVID-19は湿気で不安定になるが、夏も流行する可能性あり


31.CoVID-19は夏になっても終息しない可能性がある


32.CoVID-19、夏に減少、冬に次のピーク


33.CoVID-19後の世界への警告


34.BCGはCoVID-19予防に有効かも知れない


35.最前線からの報告


36.CoVID-19 の臨床症状と関連サイト


37.無症状の患者からは感染しにくい


38.イベルメクチンはSARS-CoV2の複製を阻害する (in vitro)


39.CoVID-19に対するレムデシビル投与のコホート研究


40.CoVID-19のR0の推定値


41.CoVID-19に対する手洗いの効果(←読む価値ないけど)


42.CoVID-19患者のSARS-CoV-2に対する中和抗体反応とその解釈


43.可溶性ACE2受容体を投与することが有効かも知れない


44.妊婦におけるSARS-CoV-2のユニバーサルスクリーニング


45.BCGによるCoVID-19の死亡率への寄与


46.イベルメクチンはin vitroでのSARS-CoV-2の複製を阻害する


47.CoVID-19パンデミック中の伝染動態を予測


48.SARS-CoV-2はスパイクタンパクを介した膜融合でTリンパ球に感染


49.CoVID-19に現れる皮膚症状


50.ワクチンに関する展望


51.高用量クロロキンは害が利益を上回る


52.AZMの効果は未確定


53.レムデシビルは無効かも知れない


54.麻酔時のスガマデクスで肺合併症が減少


55.SARS-CoV-2量と血清抗体の経時的プロファイル


56.唾液によるCoVID-19の診断価値


57.ウイルス血症は重症度の指標となる


58.イタリアで小児の死亡者はいない


59.子どもはCoVID-19パンデミックの原因になりにくい



   <2020年7月末以降の追加分>


今回のCoVID-19では、CoVID-19による肺炎よりも、経済死の方が多くなると予想されるため、

5月上旬〜7月末までは主に経済の勉強をしていました。

そのため殆ど情報の更新をしていませんでした。

CoVID-19に関しては、本質的に変わった情報というのは殆どありませんが、いくつか追加情報があります。


以前から予想されていたことですが、

1.ウイルスは宿主と共存していくため経時的に”必ず低病原性化していく。

(SARS-CoV-1のような高病原性化”していくと、不顕性感染が無くなり、隔離可能になるため絶える。)

2.同時に2種類のウイルス株が感染すると、”高病原性化”することがある。

(個人の体内で隔離は不可能なので、より効率的に増えるタンパクを持った株が優先的に増殖する。)

3.以前、予想されていたよりも接触感染より、飛沫核感染(これを空気感染と呼ぶ人もいる)が多い。

4.医療機関や密閉空間での Universal Maskingが有効。

5.SARSでは糞口感染の例はあるが、CoVID-19では殆ど糞口感染しない

等の知見が得られてきています。



60.コロナ患者の予後が経時的に著明改善 (変異株出現以前)


61.PPI服用でコロナリスクが用量依存性に上昇


62.SARS-COV-2を予防するヒトモノクローナル抗体


63.距離1m以上で感染リスク8割以上減少、マスクでも減少


64.5歳未満ではSARS-CoV-2の排泄が多い


65.CoVID-19流行軽減に学校閉鎖は無効だった


66.学校と保育園の閉鎖の効果は乏しい


67.子どもの感染率は成人の1/6、クラスターができにくい


68.2020年7月時点でCoVID-19の特効薬は存在しない


69.スウェーデンの政策


70.SARS-CoV-2変異株で軽症化 (イギリス株や南アフリカ株以前の話しです。)


71.5歳以下ではマスク着用が困難なら着けなくてよい


72.HCoVの抗体はSARS-CoV-2と交差反応する


73.HCoVsに対するメモリーT細胞はSARS-CoV-2と交差反応する


74.小児の鼻腔でのACE2の発現は、成人より少ない


75.コルヒチンはCOVID-19患者の悪化を抑制するかも知れない


76.中等症~重症CoVIDに対するコルヒチンのRCT




<喘息患者とCoVID-19>



77.喘息患者はSARS-CoV-2に感染しにくい


78.喘息はCoVID-19の重症化要因にならない


79.吸入ステロイド薬がCoVID-19に有害か有益かのエビデンスは2020年5月時点で存在しない


80.吸入ステロイド薬はACE2とTMPRSS2の発現を抑制する


81.デキサメタゾンがCOVID-19重症例に有効


82.CoVID-19罹患中も生物学的製剤は継続するべき



<2021年1月以降追加分>


83.過去の季節性コロナウイルス感染はCoVID-19の重症化を防ぐ


84.公共物の表面を介したCoVID-19感染リスクは0.05%未満 (2021/02/10追記)


85.PfizerとModernaのCoVID-19ワクチンは多くの人に推奨できる (2020/1/30追記)


86.南アフリカ株に対してCoVID-19ワクチンは重症化を防ぐが、感染は防げない (2021/02/10追記)


87.CoVID-19重症化リスクをもたらす3番染色体上の遺伝子 (2021/02/22追記)


88.小児のCoVID-19患者に関する2020/11/11時点の知見(日本小児科学会サイト)


89.小児のCoVID-19重症例~2021年2月時点(日本小児科学会サイト)

90.α株は30代から重症化リスク増加 (2021/06/25追記)

91.小児CoVID-19患者が重症化する3つの因子 (2021/06/26追記)

92.デルタ株にもワクチンは有効 (2021/07/25追記)

93.1回目AZ社、2回目ファイザーという接種も有効(2021/08/01追記)

94.不活化ワクチンの効果はmRNAワクチンより低い(2021/08/01追記)

95.Modernaワクチンは1/4量でも有効(2021/08/01追記)

96. 変異株の分類2021/08/01追記

97.2021年7月末の東京の状況(2021/08/02追記)

98.感冒ウイルスの分類(2021/08/09追記)

99.ロシア風邪とHCoVーOC432021/08/09追記

100.妊婦にもコミナティ接種は推奨される(2021/08/12追記)

101.反ワクチン活動が続くのは儲かるから(2021/08/13追記)

102. デルタ株の遺伝子変異と臨床的特徴(2021/08/15追記)

103. 若年COVID-19患者の重症化リスク因子2021/08/15追記

104. COVID-19によって心筋梗塞・脳梗塞リスクが大幅に上昇2021/08/15追記

105. 新型コロナの家庭内感染、20歳未満は感染しにくいが感染させやすい2021/08/15追記

106. ワクチンは家庭内感染を減らす2021/08/15追記

107.ブデソニドは罹病期間を短縮させる(2021/08/18追記)

108.既感染による再感染防止効果は80.5%2021/08/22 追記

109.既感染者にもワクチン接種は推奨される2021/08/22 追記

110.ラムダ株はデルタ株を上回ることは無い(2021/08/24 追記)

111.ワクチン未接種者は入院する確率が29倍高い(2021/08/26 追記)

112. mRNAワクチンは母乳中に分泌されない(2021/08/26追記)

113.コミナティは12~15歳に100%の有効性(2021/08/26 追記)

114.1回目にアナフィラキシーが起きても2回目の接種は可能(2021/08/26 追記)

115.高リスク被接種者へのアレルギー反応対策

116.ワクチンによって流産は増えない

117.酸化グラフェン

118.ブレイクスルー感染するがワクチンが変異株の重症化を抑制

119.子どもの感染場所

120.公園利用はCOVID-19感染を拡大させない

121.OC43との交差反応によってCoVID-19は軽症化する

122. パンデミックで若者の自殺が増加(2021/10/25 追記)

123. 人種差より感染対策の影響が強そうだ(2022/03/21追記)

124. 小児のLong-CoVID: systematic review(2022/03/21追記)

125. 未成年へのmRNAワクチンは入院を減らすが効果は5ヶ月で消失(2022/03/21追記)