お勧めの育児本

自尊心を育てることが大切であること、

「この子のために」と言いながら、親自身の自己愛に基づく子への過干渉がとても多いことが忠告されています。

子は親の所有物ではありません。親は、子のしたいことを応援するサポーターであり続けてください。

自閉症へのABA(応用行動分析)を利用した「言葉かけ」の方法を紹介。

★注意するときは、「ダメだよ」→「〜しようね」と言いかえる

★できていないときに指摘するのではなく、できているときに褒める

★褒めるときは人と比べたり、嫌味をつけ加えたりしない

など実は定型発達児の子育てにも応用できます。

しかし「できないことがたくさんあってもダメじゃないよ」とその子の欠点も含めた存在自体を受け入れることも大切です。

「みんなと仲良く」「お兄ちゃんだから..」「早くしなさい」「頑張りなさい」「勉強しなさい」「気をつけて」「何度言ったらわかるの」

これらは多くの場合、子どもを潰す呪いの言葉になります。
最悪は無関心。次に過干渉です。

瞑想は扁桃体(恐怖･不安･怒りの発火点となる原始的な脳)の興奮を抑え、Default mode networkを活性化させることで、対人関係能力が増し、想像力や集中力を高めることが多数の研究から分かっているためGoogleでは2007年から取り入れられている。
禅寺で1万時間修行しなくても、朝晩1回2分間、呼吸だけに集中しよう！

8週間（早い人は2週間！）で効果は発現するので、歯磨きや入浴や散歩のように日々の生活に組み込んで欲しい。
最も優れた手っ取り早いアンガーマネジメントになるだろう。

  幸せな気持ちでいるとパフォーマンスが上がる。また自分の能力を信じるほど成功する確率が上がる。つまり、ポジティブでいるほど上手くいくということだ。

ポジティブでいるためにマインドセットを変えよう！

またポジティブでいることを習慣付けよう！

失敗でネガティブになる必要はない。成功への第一歩だ！再び起き上がってやり直した時はより力強くなっている。

少しずつ成功体験を積み上げていこう！

人間関係に投資しよう！友人を保つことは簡単ではない。絶えず努力と投資が必要だ。

色々な場面で外交型より内向型の人の方が優れていることが多い。一方、神経症型が対人関係において問題になることは多い。

性格は遺伝が40〜50％を占めているが、半分以上は環境要因で決まる。

性格は高齢者になっても変化していくことが証明されている。

性格を決める環境とは、恐怖学習と快感学習だが、第3の学習である消去学習によってリセットし、快感学習で上書きしていくことができる。

父母に、子供の頃から褒められることなく、毎日否定される言葉を言われ続けた人が、人生での失敗や上司の叱責を切っ掛けに鬱や自殺で社会から脱落することがあります。

その原因は職場より以前に、親にあるのです。

虐待されてきた自分のために泣いて良いのです。無理して親を許す必要はありません。

毒だった親と縁を切っても良いのです。

自覚無く、自分が親になったときにきっと我が子にも、幼い頃、自分がされてきた厳しい対応をしてしまうでしょう。

あなたが毒じゃなくなれば、無口だったあなたの子は、よくしゃべり、よく笑うようになるでしょう。

幼少期の愛着形成に失敗すると、どれほど酷い人生が待っているかを警告した本。

被虐待児に現れる症状が紹介されています。

子が苦しくなる親は共感力が低く、利己的。
駆け引きで支配しようとする。
1。不安定で感情的な親。
（自己愛性、境界性、演技性）
2。完璧主義でがむしゃらな親。
（脅迫性。愛情の薄い環境で育ち、自分一人で解決してきたことを誇りにしている親。）
3。問題を避けたがる親。
（陽気なことが多い。精神的近親相姦の親）
4。回避性愛着障害の親。
（子とも目線を合わせたがらない）

いずれも子の安全基地にならない。　

子は何でも諦めやすい傾向を持ち、Healing fantasyに逃げ込む。
その際に内在化か外在化を選ぶ。

回避性愛着障害の人は他人と関わることに苦痛を感じ、喜怒哀楽を抑える傾向がある。自分でも自分の感情がよく分からないこともある。
その親は不安型愛着スタイル/障害を持つことが多く、1歳半までの親の養育の影響が強い。

よく泣く児(不安が強く神経質であるという遺伝要因も25％程度ある)に対して乳児後期に関わりを減らすと殆どが回避性愛着スタイルになる。

幼児期以降は親の過干渉かつ批判的養育やネグレクトが原因となる。

虐めで起きることもある。

近代改善の社会では殆ど存在しなかった現代社会の病気である。
愛着関係の拡張である家族という単位が崩壊してきたことでもある。

HSPとは不安定愛着スタイルの人のことである。

繊細で共感性に優れ、優しく、献身的で、サービス精神旺盛である反面、依存しやすかったり、攻撃を受けやすかったりする。

自己肯定感が低く、無力感が根底にあり、それは親に合わせる親のための人生を送って来たからである。

周囲にも自分にも厳しく、親になった時に完璧主義や過干渉として悪影響になることもある。

気疲れや自己犠牲が限界を超えると心身の不調を来す。時には別人のように怒り狂うこともある。

日本人の2割以上が当てはまる。

愛着トラウマが、現代の身体及び精神疾患にどれほど広範囲に影響を与えているかが書かれている。

幼児期のAttachmentが重要であり、その克服方法が書かれている。

パーソナリティ(人格)障害とは「変な性格」という意味では無い。

凄く明るく積極的で魅力的に振る舞ったかと思えば、急に落ち込んだり、見捨てられたと感じると自殺を仄めかして周りを振り回す人。

日本人の2%、アメリカ人の10％がパーソナリティ障害であるという統計もある。

双子の研究から遺伝性は約40％で、環境要因として、幼少期に身体的虐待やネグレクトを経験していることが多い。

これは低い自己肯定感に基づいた自己愛を求めるために生じる。

幼い頃、得られなかった親の愛情を第三者に求めているのである。

「乳幼児期に、母親から質的・量的に十分な愛情を得られなかった人は、その後の人生で精神的に問題を抱えることになる。」という病。

毒であった母の悪影響を立ち切るために、一度、悪い子になってみる、というのも解決方法の一つです。

親の期待に沿うための過剰適応は自己肯定感を育んでくれません。

親と音信不通になり、親が喜んだ職業も辞め、行きたいところへいって、好きなことをしても良いのです。そうしないと人を責め、人を信じられない暗雲とした人生が一生続くかも知れません。

あなたは親のペットではありません。あなたの子もあなたの夢を実現するための道具ではありません。

現代の医学モデル、診断基準であるDSM-V、薬物療法、心理療法も全てぶった斬った爽快な本。

現代の精神疾患の増加の多くは安全基地と愛着モデルという切り口から見れば、シンプルに見えてくる。

愛着モデルを通して診断と治療を行い、残ったものが従来の精神疾患と言って良いだろう。

第3部では具体的治療法も書かれている。「幸福優位 7つの法則」と合わせて読むと良い。

この社会的変化は速すぎて、我々がホモ・サピエンスとして存続できるか瀬戸際であることが分かる。

自分の親に読んで欲しかった本
フィリッパペリー著（2023年）

親が子に対してイライラしたり、悲しくなって落ち込んだ時、少し立ち止まって考えてみてください。

親が幼少期に体験してきた悲しみ・怒り・焦り等の強い感情を再体験するために、親も感情的になってしまうのです。

自分の感情を由来に想いを馳せると、冷静さを取り戻し、世代を越えた悪循環を断ち切ることができるでしょう。

(激しい虐めを除き)適応障害の根底には愛着の問題が隠れています。

自尊心が低ければ恥をかいたりプライドが傷つく場所を回避するでしょう。

激しい虐めがある場合は安定した幼児期の愛着を破壊することもある。

「親が変われば子どもも変わる」

子に無関心だったり、逆に親自身の希望を押し付けていないでしょうか？　

自閉症児への対応方法が具体的に書かれている。

具体的に、視覚的に指示を与え、課題のハードルは乗り越えられそうなものを与える。できないことを叱るよりも、できるように努力した過程を褒める。

親からすると辛い現実ですが、親が辛い以上に子どもはもっと辛いのだ。だからトラブルになる人との交わりは最小限にしましょうという骨子です。

また手の掛かる自閉症児にばかり構っていると、定型発達の兄弟は愛着障害を起こし、成人した後に音信不通になることが多いので、兄弟には母親を独占できる時間を作ってあげましょう。

自閉症児を世間から隔離するような方針だが、決して邪魔者扱いしているのではない。吉田先生は私が出会ったことのある人で、最高の人格者で愛情に溢れた人です。

虐待を受けた自閉症児のうち、知的境界域以下の群は１割程度で、9割が高機能群の自閉症である。高機能群は診断が遅れやすく、未診断の自閉症児は被虐待のリスクが高い。

自閉症に非行を合併する原因は、いじめではなく、診断の遅れと幼児期の虐待が原因である。身体的虐待で6.3倍、ネグレクトで3.7倍、非行のリスクが上昇する。学童期以降のいじめでは有意に上昇しない。

不登校児の半数以上が高機能自閉症児であり、その大半が診断を受けていなかった。

「行く気になるまで待ちましょう」という方針は間違っている。青年期の引き籠もりに移行するケースも少なくない。

自己啓発本であるが、実は認知行動療法の具体的方法が書かれた本。

「道は開ける」と共に1500万部売れた。子が思春期の頃に読ませて欲しい。

人生の扉を開く最強のマジック

ジェームズ・ドゥティ 著  (2016)

生活保護家庭に生まれ育った著者が12歳の夏に瞑想を教わり、人生を切り開き、スタンフォード大学の脳外科医になった実話。
所々に科学的基盤や考察も挟んであるが、物語の中に実践が描かれている瞑想の実践本である。

the good life

ロバート･ウォールディンガー、
マーク･シュルツ著 (2023)

人生の幸福度を決めるのは人間関係であるという当たり前のことを80年以上に渡るハーバード大学の研究が裏付けている。